算数が“伸びる子と伸びない子”の決定的な違い
算数は努力量より「理解の質」で決まる
中学受験の算数は、努力量と得点が比例しない教科です。
実際、偏差値60台の子は問題数が多いわけではありません。
むしろ「1問を徹底的に理解する姿勢」が圧倒的に違います。
理解の質とは、
- なぜそう考えるのか
- ほかの方法との違い
- 図にして説明できるか
という“考え方の明確さ”です。
これができる子は、初見問題でも安定して点を取ります。
伸びる子は「考え方の言語化」ができている
伸びる子の共通点は、
「どうしてそう思ったの?」
と聞かれると、自分の手順を説明できること。
算数力=思考の透明度
とも言えます。
逆に、
- とりあえず式を書く
- 実際は理解していない
- 先生の解説を“なぞるだけ”
という状態だと、得点が安定しません。
●H3:塾で習ったことが家で再現できるかが分岐点
塾では理解できたのに、家で解けない。
これは“本当の理解”に達していない証拠です。
再現できる=自分で思考を再構築できる
この力がつけば、過去問の伸びは一気に加速します。
中学受験の算数が伸び悩む家庭に共通する3つの誤解
「問題量を増やせば伸びる」という誤解
算数は英語や国語と異なり、
量をこなしても点が伸びない教科 です。
理由は、応用問題の多くが
- 空間認識
- 発想
- 図形変換
- 論理的推論
といった“質的能力”を使うからです。
量だけでは、この能力は育ちません。
「塾の宿題を全部こなせば大丈夫」は危険
塾の宿題は「全員に合わせて作られたもの」。
実はお子さんの弱点とは一致していないことが多いです。
苦手単元が放置されたまま、
宿題を毎週“こなすだけ”になり、
偏差値が安定しない原因になります。
苦手単元を避け続けるほど悪循環が深まる
算数で最も避けられがちなのが、
- 平面図形
- 立体図形
- 切断
- 体積変化
の図形領域。
しかし、避け続けるほど弱点化が進み、
6年になると一気に点差が開きます。
“少量でいいから高頻度で触れる”ことが改善の鍵です。
算数を得点源に変える“家庭学習メソッド”
1問を「深く理解する」学習法が最強
トップ層が必ずやっているのが、
1問を徹底的に深掘りする学習です。
深く理解するとは、
- 似た問題と何が共通か
- 図にするとどうなるか
- 他の解法でできるか
- 解法の根拠が説明できるか
この作業を繰り返すことで、算数の本質が積み上がります。
図形・立体は“可視化”しないと理解できない
図形問題は紙面だけでは限界があります。
- 展開図を実際に組み立てる
- 立方体を回転させる
- 切断を見える形にする
といった“可視化”が理解を強化します。
空間認識は生まれつきではありません。
可視化によって育てることができます。
空間認識は訓練で伸びる(科学的データ)
海外の教育認知科学では、
空間認識トレーニングにより数学成績が向上することが多数報告されています。
特に「回転操作」「展開」の訓練は、
論理的思考や図形推論を強化することが実証済みです。
つまり、図形が苦手でも心配いりません。
正しい刺激を与えれば必ず伸びる領域です。
塾×家庭で相乗効果が出る学習ルーティン
必ず「前提知識の穴を埋める時間」をつくる
伸び悩む子の9割は、
どこかに“穴”が残っています。
例:割合の理解が不十分 → 図形の比で苦戦
例:比の概念が曖昧 → 速さと水量で混乱
穴を埋めないまま応用問題に進むと、
永遠に理解が曖昧になります。
週1回で良いので
「基礎の棚卸し」を行ってください。
毎週の弱点管理で偏差値が安定する
管理すべきなのは量ではなく“弱点テーマ”。
例)
・今週:立体図形の体積変化
・次週:文章題(和差)
・翌週:平面図形の角度
1テーマずつ整理するだけで、
偏差値は驚くほど安定します。
立体図形は少量×高頻度がもっとも効く理由
立体図形は、
「理解したと思っても忘れやすい」
という特徴があります。
1週間触れないだけで、
回転図形・切断のイメージ力は急速に落ちます。
そのため、
10分×週3回のように少量で高頻度のほうが効果は絶大です。
まとめ|算数は“家庭での学び方”が成績を左右する
塾任せでは算数は伸びません。
算数は「理解の仕方」が正しいほど伸びる教科です。
つまり、
家庭での取り組み方が成績を大きく左右する
ということです。
- 1問を深く理解する
- 可視化して図形を扱う
- 弱点テーマを毎週整理する
これらを習慣にするだけで、
算数は確実に得意科目に変わります。
焦らなくて大丈夫です。
今からでも十分に間に合います。
\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/
中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材” を使うと、驚くほど改善します。
家庭学習でも、立体図形が “実際に目の前で動かせる” ことで、
子どもたちの理解スピードが一気に変わります。
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