わかる算数 自由自在の使い方|中学受験に最適な理由を専門家が解説

わかる算数 自由自在とは?

知りたいことが何でもわかる“算数百科事典”

「わかる算数 自由自在」は、正式には
「小学自由自在 算数」(増進堂・受験研究社)が正式名称です。

コンセプトは
“知りたいことが何でもわかる本”

  • 計算
  • 割合・比
  • 速さ
  • 図形
  • 場合の数
  • 確率
  • 思考力問題
  • 中学受験のハイレベル内容
  • 公立中高一貫校の適性検査

など、算数の全ジャンルを網羅した “算数の百科事典” のような参考書です。

小1〜小6の内容+中学受験範囲を完全網羅

自由自在は、小学算数の全範囲を1冊に凝縮しています。

特に次の特徴が中受勢に向いています:

  • 小学校内容をすべて復習できる
  • 中学受験特有の発展内容も扱う
  • 思考力問題で適性検査にも対応
  • 図が多く、理解しやすい

これにより、小4〜小6の受験生が
「今さら聞けない…」という単元を自分で学び直しやすい構成になっています。

中学受験生の「基礎固め」に最適な理由

自由自在は、

  • 基礎
  • 標準
  • 発展

の3段階構成が明確。

中学受験で必要な基礎力は
自由自在だけで十分に固められます。


小学自由自在 算数の特徴

段階式(基礎→練習→発展)で無理なく伸びる

自由自在は「ステップ学習」の構成。

  1. 基本問題
  2. 練習問題
  3. 発展問題

と段階的に進むため、
「理解はできるが応用が苦手」という子でも負担なく学べます。

視覚的にわかりやすいオールカラー図版

自由自在の魅力は オールカラー

  • 図形
  • グラフ
  • 図解説明

が視覚的で理解しやすく、
空間認識を育てる初期段階にも最適です。

思考力問題や適性検査にも対応

出題が増えている“思考力系問題”にも強いのが特徴。

  • 論理的思考
  • 条件整理
  • 試行錯誤
  • 推論問題

こうした公立中高一貫校型の問題も扱っています。

別冊解答が“家庭学習で教えやすい”

別冊解答がとても優秀で、

  • 解き方
  • 考え方
  • 関連知識
  • つまずきやすいポイント

まで丁寧に載っているため、
“保護者が教えやすい”参考書としても人気です。


わかる算数 自由自在の正しい使い方

最初から読む必要はない|辞書のように使う

自由自在は「通読本」ではなく「辞書型参考書」です。

そのため、

  • 苦手単元を調べる
  • 塾で習った内容を補強する
  • 理解できなかった部分だけ読む

という使い方がもっとも効率的。

最初から全部読もうとすると挫折しやすいので注意です。

塾の授業で理解できなかった部分の補強に

塾では授業スピードが早く、
理解がおいつかないケースがあります。

自由自在は、

  • 概念説明
  • 例題
  • 図解
  • 発展問題

が整理されているため、
塾テキストの“理解不足を埋める”のに最適です。

例題→まとめ→例題の「リンク学習」で定着

自由自在には“リンク機能”が豊富です。

  • 例題の理解
  • まとめページの確認
  • まとめの類題を解く
  • 例題に戻る

という流れで、
理解が深まり学習内容が定着します。

図形・立体図形は補助教材を併用するとなお良い

自由自在だけでも図形は理解できますが、
特に立体図形は

  • 切断
  • 展開図
  • 体積変化
  • 投影図

など“空間認識が必要な単元”では理解が止まることがあります。

その場合は、
中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材
のような実物教材を併用すると、子どもの理解スピードが大きく向上します。


中学受験の頻出単元での活用例

割合・比は“体系的理解”で偏差値が安定

自由自在は「割合・比」の説明がとにかく丁寧です。

  • 食塩水
  • 割合の三公式
  • 濃度
  • 平均
  • 増減算
  • 比例・反比例

こうした入試頻出単元を体系的に理解できます。

割合・比は算数の土台。
ここが整うと偏差値が大きく安定します。

速さ・旅人算は自由自在の図解が強力

速さ・旅人算は「図の理解」が勝負です。

自由自在には

  • 距離の線分図
  • 時間の流れ
  • 速さの関係図
  • 状況図

が整理されており、
速さに苦手意識がある子には特に向いています。

場合の数・思考力問題は特別コーナーが役立つ

思考力強化編があるため、
適性検査型の子にも活用できます。

  • 条件整理
  • 場合分け
  • 表にまとめる
  • 組み合わせ方
  • 手順の分析

など、論理的思考を伸ばす問題が豊富です。

立体図形は自由自在だけでは理解が難しいことも

自由自在の立体図形はカラーで丁寧ですが、
空間認識の壁に当たる子は多いです。

切断や展開図は、
ページの図だけだとどうしても限界があります。

その場合、

  • 実物を触る
  • 展開図を組み立てる
  • 切断面を実際に見る

と理解が一気に進みます。

必要に応じて
中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材
のような立体教材を併用すると、つまずきが激減します。


自由自在を使いこなすための注意点

情報量が多く“通読すると挫折する”

よくある失敗例は、

「自由自在を最初から読ませてしまう」

ことです。

自由自在はあくまで百科事典型の参考書。
辞書のように必要な場所だけ使うのが正しい使い方です。

難関校対策の演習量としては不足

自由自在は“理解の本”であり“演習の本”ではありません。

難関校(開成・麻布・桜蔭・灘など)を目指す場合は

  • 塾テキスト
  • 問題集
  • 過去問

を併用する必要があります。

空間認識は実物学習が効果的

立体図形は、自由自在の図よりも

  • 実物
  • 展開図を自分で折る
  • 切断の立体を触る

ほうが圧倒的に理解が早いです。


小学自由自在×問題集×塾テキスト=最強の組み合わせ

基礎理解は自由自在、演習は塾テキスト

最強の組み合わせはこれです。

  • 自由自在:概念理解
  • 塾テキスト:演習量
  • 問題集:応用力・弱点克服

この3つがそろうと、算数力が安定します。

弱点補強のロードマップ

おすすめの流れは次の通りです。

  1. 苦手単元を特定
  2. 自由自在で概念理解
  3. 発展問題まで解く
  4. 塾テキストで類題を演習
  5. 間違えた問題を自由自在で確認
  6. 1週間後に再演習

このサイクルを回すと、
苦手単元が確実に減ります。

図形単元は実物教材で理解が深まる

自由自在の図形説明は丁寧ですが、
立体図形だけはどうしても限界があります。

  • 展開図
  • 切断
  • 回転体
  • 投影図

こうした“空間認識単元”は、
紙の図だけでは理解しきれません。

実物を動かしたり触ることで、
理解スピードが2〜3倍になるケースが多いです。


まとめ

「わかる算数 自由自在(小学自由自在 算数)」は、
基礎固めから中学受験レベルまで幅広く対応する
優秀な百科事典型の参考書です。

特に、

  • 概念があいまいな子
  • 塾の授業が速くてついていけない子
  • 苦手単元を自分で調べたい子

には非常に相性が良い教材です。

ただし、
自由自在だけでは演習量が不足するため、
塾テキストや問題集との併用が必要です。

そして立体図形だけは、

  • 実物
  • 展開図
  • 立体教材

を併用した方が明らかに理解が深まります。

焦らなくて大丈夫です。
自由自在を“辞書のように”正しく使えば、
算数の土台は必ず固まり、
受験算数の本質が見えてきます。

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材” を使うと、驚くほど改善します。

家庭学習でも、立体図形が “実際に目の前で動かせる” ことで、
子どもたちの理解スピードが一気に変わります。

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