エクタス算数とは?最難関中学向けカリキュラムの全体像
エクタス算数の位置づけと「最難関特化型」の理由
「エクタス算数」は、Z会グループが運営する中学受験塾エクタスの算数講座で、最難関中学を目指す子に向けた専門的なカリキュラムが最大の特徴です。
早稲田・開成・桜蔭・筑駒などのトップ校では、「公式を知っているだけでは解けない問題」が多数出題されます。そこでエクタスは、低学年の段階から“思考力と応用力”を鍛える授業構造をとっています。
中学受験算数の学習では、以下の3領域の難度が高いとされます。
- 規則性の発見
- 場合の数
- 立体図形(展開図・切断・回転体)
特に「規則性・数の性質」は、基礎が弱いと長期間伸び悩む単元です。エクタス算数はここを強化する指導方針を徹底しています。
低学年から思考力を鍛える独自メソッド
エクタス算数の最大の強みは、小学1〜3年生の低学年段階から、本格的な思考力トレーニングを行う点です。
これは発達心理学の研究でも支持されています。
「論理的思考の基礎は8〜10歳で最大に伸びる」という報告があり、この時期に質の高い思考課題に触れた子どもは、その後の算数の伸びが大きくなります。
エクタスはこの“敏感期”を逃さず、早期に思考力を鍛えるための教材・課題を提供しています。
Z会グループの指導デザインが強い理由
Z会は昔から「思考力」「記述力」「自走力」を重視しており、大学受験でも東大・京大合格者を多数輩出しています。
その教育思想が小学生向けに最適化されたのが、エクタスの算数指導です。
- 説明力
- 図を使った思考整理
- 論理の流れを言語化する力
こうした総合的な算数力が、小4以降の伸びやすさにつながっています。
エクタス算数の特徴を徹底解説【思考力・応用力・論理力】
公式暗記より「数的試行力」を重視
エクタス算数の授業では、「とりあえず公式を覚える」という指導はほぼありません。
代わりに、
- 数を並べてみる
- 図を描いてみる
- いくつかのケースを試してみる
- パターンを言語化して整理する
といった“数的試行力”を徹底的に鍛えます。
最難関中学は、公式だけでは解けない問題を出します。
「どう考え始めるか」「最初の一歩をどう踏み出すか」が勝負。
その力を育てるのがエクタスの算数です。
「半個別ワークショップ形式」が学力を伸ばす理由
エクタスでは低学年で「ワークショップ形式」を採用しています。
- 講師が“問いかけ型”で指導
- 子どもが自分で考えて発言
- 隣の席の子と比較ではなく、自分の思考過程に集中
この形式は、思考力教育の世界では効果が高いとされています。
「なぜその式になるの?」
「どうしてそう考えたの?」
と問われることで、論理の筋道をたどる力が自然に鍛えられます。
論理的思考力・空間認識力が自然に育つ仕組み
エクタス算数の教材は「考えながら図を描く」ことを重視しています。
黒板の図を写すのではなく、自分の理解のために描くので、空間認識力が自然と鍛えられます。
ただし、立体図形(展開図・切断・投影図)の理解には限界があるため、補助教材があると伸びが大きいのが事実です。
👉 中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材はこちら
「マンスリーロジカル算数」とは?選抜制度の実態
小学3年生向けに開講される特別クラスで、最難関を狙う子が集まります。
- 入塾テスト
- 思考力診断テスト
- 記述力テスト
これらの基準で選抜されます。
難度は高いですが、ここで鍛えた論理力は小4以降の成績を大きく左右します。
エクタス算数はどんな子に向いている?向き・不向き
向いている子の特徴(地頭型・好奇心型・探求型)
下記の特徴がある子はエクタス算数と相性が抜群です。
- 図を描くのが好き
- パズル・規則性問題が好き
- 自分で考えたいタイプ
- 難しい問題でも諦めず粘る
- 新しいルールを発見するのが好き
特に「好奇心が強い子」「探究心がある子」は、エクタスの授業とよく噛み合います。
不向きになりやすいケース(基礎が弱い・反復型学習が必要)
反対に、不向きになりやすいケースは以下です。
- 計算に時間がかかる
- 図を描く習慣がない
- とにかく解法暗記で進めたい
- 反復学習が必要なタイプ
- 文章問題の意味が取れない
もちろん努力で克服できる部分もありますが、入塾前に基礎固めをしておかないとつまずきやすくなります。
入塾前に家庭でできる準備
- 毎日5分の計算練習
- 図形パズル
- レゴ・積み木で空間認識
- 文章題の言い換え練習
- 記述式で「どう考えたか」を書く練習
特に立体図形や空間把握が弱いと小4以降で差がつくため、
早期に実物教材を使って視覚理解を補強する家庭が多いです。
エクタス算数で伸びる力・伸びにくい力を専門家が分析
伸びる力① 数的試行力
規則性・数の性質といった最難関問題で必須の能力です。
伸びる力② 論理的読解力
問題文を読み取り、「情報を図に変換する力」が強化されます。
伸びにくい領域(計算力・作業系問題・立体図形)
エクタスは「思考型」が中心なので、計算力は家庭で補う必要があります。
また立体図形は黒板と紙だけでは限界があります。
立体図形は別教材で補うべき理由
立体図形は、最難関入試で確実に出題されます。
- 展開図
- 切断
- 回転体
- 投影図
- 体積変化
これらは手で動かす・触ることで理解が一気に進むため、紙学習だけでは差がつきやすい単元です。
👉 中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材はこちら
家庭でのフォロー方法と学力定着のポイント
授業だけでは理解が定着しない理由
エクタス算数は質が高い反面、「考える量」が多いため、復習せずに受けっぱなしになると定着しにくいです。
復習を“翌日”“3日後”“1週間後”の3ステップで行うと定着率は大きく跳ね上がります。
家庭で取り入れたい3つの習慣
① 図を描く習慣
② 問題文の要点を言い換える習慣
③ 立体図形は手を動かして理解する習慣
立体図形は「分かったつもりになりやすい」単元なので、実物を使うと理解の質が全く違います。
立体図形・空間認識の鍛え方(家庭でもできる方法)
- 方眼ノートで図を正確に描く
- パズルや七田式教材を取り入れる
- 立体図形専門教材で“触って理解”をする
空間認識は「触る学習」が最も効果が高いと複数の研究で報告されています。
まとめ
エクタス算数は、最難関中学を目指す家庭にとって、
早期から思考力を鍛えられる非常に優れた算数プログラムです。
ただし、
- 計算力・基礎
- 作業量の多い単元
- 立体図形(展開図・切断・体積)
は家庭での補強が必要になります。
子どもの思考力を最大限伸ばすためには、
- エクタスの良質な授業
- 家庭での習慣
- 必要に応じた立体図形教材の活用
この3つをバランスよく組み合わせることが大切です。
\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/
中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材” を使うと、驚くほど改善します。
家庭学習でも、立体図形が “実際に目の前で動かせる” ことで、
子どもたちの理解スピードが一気に変わります。
中学受験算数のプロが開発した、立体図形専門教材はこちら👇

