エルカミノの筑駒対策はどう違う?特徴と向き不向きを徹底解説

エルカミノとは?筑駒を目指す家庭がまず知るべき基本

エルカミノの学習コンセプトと「自立型学習」

エルカミノは、東京を中心に少人数・自立型学習を重視する中学受験塾です。
単に「解法を教える」のではなく、子ども自身が考え、自分で気づき、学習をマネジメントする力を重視しているのが特徴です。

筑駒(筑波大学附属駒場)の入試は、以下3点が極めて重要です。

  • 思考の深さ
  • 条件整理の正確さ
  • 自分で戦略を立てる力

つまり「自立型学習」と相性が良い学校です。

この点でエルカミノと筑駒は教育理念が重なる部分が大きいといえます。

筑駒を意識した算数カリキュラムの位置づけ

筑駒は“最難関中の中でも最難関”で、算数は特に突出しています。

特徴

  • 長文で独自設定の問題が多い
  • 試行錯誤を要する
  • 図形(特に立体図形・投影図・切断)が重い
  • 作業量が多く、途中式も要求される
  • ひらめきより“論理の質”が問われる

エルカミノの算数は、これらに対応するために

  • 思考力
  • 試行力
  • 自己調整力
  • 問題への取り組み方そのもの

を磨くための講座設計になっています。

他塾との違い(SAPIX・グノーブルとの比較)

特徴を一言でまとめると

塾名特徴
SAPIX大量演習・体系的指導・筑駒合格者数トップ
グノーブル論理型・文章題強い・表現力重視
エルカミノ自立学習×思考型×深い理解

「教わる」より「自分で気づく」を重視する体制はエルカミノ特有のものです。


エルカミノの筑駒向け算数指導の強み

低学年からの「思考力・試行力」育成

筑駒算数は“考えるプロセス”そのものを採点します。

  • 図を描く
  • 条件を整理する
  • 見通しをつける
  • 論理を積み重ねる

これらは一朝一夕では身につきません。

エルカミノでは小3〜小4でこのトレーニングを濃密に実施するため、
最難関向けの素地を形成しやすいのが利点です。

筑駒で問われる算数力を分析(論理力・空間認識・独自発想)

筑駒の算数を10年以上分析している立場からいうと、重要能力は以下の3つです。

  1. 論理的読解力(問題文を正確に理解し、要点を抽出する)
  2. 空間認識力(立体図形・切断・投影図)
  3. 自分で戦略を立てる力(途中式・試行の質)

エルカミノは、特に①と③の育成が非常に強い塾です。

演習量より“質”を重視する理由

筑駒算数は「反復」で攻略する問題ではありません。

  • 1問の中に複数の論点
  • 途中式の質で差がつく
  • 一度の解き直しで数日分の成長がある

この構造に合わせて、エルカミノでは“問題数より深さ”にこだわる授業を行います。

過去問研究の方針と個別最適化

筑駒は毎年出題傾向がぶれるため、過去問を「パターン化」しづらい学校です。

エルカミノの特徴

  • 過去問を分析し“力の種類”に落とし込む
  • 子どもごとに課題を抽出
  • 必要に応じて個別補強

特に図形と文章題は丁寧に指導されます。

ただし「立体図形の補強」は家庭での工夫が必須です(後述)。


エルカミノはどんな子に向いている?筑駒との相性で解説

向いている子(探求型・論理型・自己調整力が高い)

以下の特性を持つ子はエルカミノ×筑駒の相性が抜群です。

  • 自分で考えたい
  • なぜ?を深掘りしたい
  • 図を描くのが得意
  • 新しい発見が好き
  • 文章題を読むのが苦にならない
  • ミスしても立て直せる
  • マイペースでも理解が深い

これらの特性は筑駒で最も強みになります。

不向きになりやすい子(作業型・反復型・基礎不足)

反対に次のタイプは工夫が必要です。

  • 計算ミスが多い
  • 反復練習で力を伸ばすタイプ
  • 図を描くのが苦手
  • 問題を読み飛ばす
  • 自走が難しい

特に、計算力が弱いままエルカミノへ入ると「深い問題にたどり着けない」状態になりやすいです。

筑駒特有の“長文算数”に対応できる子の特徴

筑駒算数では

  • 文章量が多い
  • 条件整理が複雑
  • 図を描かないと詰む

という問題が頻出します。

そのため、

  • 読解力が高い
  • 要点をまとめるのが得意
  • 淡々と試行できる

こうした子はエルカミノで大きく伸びます。


筑駒を本気で狙う場合の弱点と補強ポイント

弱点① 作業系問題(計算・基礎整備)の不足

自立型学習では「基礎の反復」が薄くなる傾向があります。
筑駒受験においても計算は重要です。

家庭での毎日5分の反復で十分補強できます。

弱点② 立体図形(展開図・切断・体積)の理解

筑駒で最も差がつく単元です。

  • 展開図
  • 切断
  • 体積変化
  • 投影図

これらは紙学習だけだと「わかったつもり」になりやすく、実際に手を動かすことで初めて本質理解が進みます。

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弱点③ 記述問題の書き方

筑駒算数は途中式の質で合否が変わります。

  • 何を文字に置いたか
  • どんな試行をしたか
  • 図の意味

これを言語化する練習が不可欠です。

補強教材の選び方(立体図形教材の有効性)

特に立体図形は、手で触る教材が理解のスピードを倍増させます。

研究報告でも、

“空間認識は3D操作・実物操作のほうが学習効率が高い”

と言われており、筑駒志望者は必ず補強したい分野です。


家庭でのフォロー方法|筑駒レベルに届くために必要な習慣

図に落とし込む力の「家庭トレーニング」

筑駒は“図が描けるかどうか”でほぼ勝負が決まります。

トレーニング例

  • 問題文の数字だけでなく、条件を図に可視化
  • 問題を読んだらまず図から
  • 立体はできれば模型も併用

文章題の読解と要約練習

家庭でできる習慣

  • 問題文を親子で読み合わせる
    -「何が分かっている?」「何を聞かれている?」を言わせる
  • 一行で要約する

筑駒の算数は読解力を試すので、小4から始めたい習慣です。

空間認識は“手で触る学習”が圧倒的効率

空間認識は、感覚的に理解できれば一気に伸びます。

  • 立方体の展開
  • 切断面の確認
  • 回転体の理解

これは実物(模型)を使うと圧倒的に速いです。

過去問開始のタイミングと注意点

筑駒の過去問は小6の夏〜秋で十分です。

ポイント

  • 最初は“時間無制限”で丁寧に
  • 図の描き方・途中式の書き方を固定
  • 同じ年度を2〜3周する

「量より質」で得点力が伸びます。


まとめ(エルカミノは筑駒に強いのか?結論)

エルカミノは筑駒を本気で狙う家庭と非常に相性が良い塾です。

特に強い

  • 思考力
  • 試行力
  • 自立学習力
  • 深い理解

ただし、筑駒合格には以下3点の家庭フォローが必須です。

  1. 計算力の安定
  2. 立体図形の補強(展開図・切断・体積)
  3. 長文算数への読解トレーニング

この3つを押さえれば、エルカミノの指導が最大限生きます。

そして筑駒算数の最大の山場である立体図形は、
「実物で理解する」ほうが圧倒的に効率的です。

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材” を使うと、驚くほど改善します。

家庭学習でも、立体図形が “実際に目の前で動かせる” ことで、
子どもたちの理解スピードが一気に変わります。

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