グノーブル算数とは?特徴と強みを専門家が解説
思考力ベースの指導が軸
グノーブル算数の特徴は、ただ問題を解くのではなく
「どう考えればよいか」を深く掘り下げながら進む指導にあります。
一般的な受験算数は「解法パターン」「手順暗記」に寄りがちですが、
グノーブルでは、
- なぜその式を立てるのか
- 図はどの情報を表しているのか
- 条件をどう整理すべきか
といった“本質的理解”を重視します。
これは、最難関校(開成・麻布・桜蔭など)で頻出の
思考型・抽象型問題と相性が非常に良いため、上位層に選ばれやすい理由となっています。
塾教材の質が高く「抽象→整理→表現」を重視
グノーブルは毎回の授業で配布されるプリント教材(Gnoラーニング)が中心で、
この教材が非常に完成度の高い構成になっています。
特徴は以下の通り
- 初見の問題で思考力を問う
- 図形の扱いが丁寧かつ深い
- 「なぜそうなる?」を徹底して扱う
- 記述力・説明力も自然に身につく
- 数の性質・規則性が早めに導入される
論理学・認知心理学の観点でも、
“抽象概念を自分の言葉で説明する経験”は理解を定着させる効果が高いとされています
(※東京大学・教育心理学研究より)。
最難関校に強い理由
グノーブル算数は、以下の点で最難関校の出題傾向と一致します。
- 論理の筋道を追う力がつく
- 条件整理が得意になる
- 図形・空間認識の処理速度が上がる
- 複合問題へ自然に対応できる
特に図形単元(切断・体積変化・投影図)は、
開成・麻布・筑駒などで毎年のように出題されるため、
グノーブルのアプローチが最も効果を発揮する領域です。
必要に応じて
中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材
のような具体物を併用すると、空間認識力がさらに伸びやすくなります。
グノーブル算数の難易度とつまずきポイント
進度が速く、1回の授業で扱う概念量が多い
他塾と比較すると、グノーブルの算数は 進度が速い のが特徴です。
例
- 小4で特殊算をかなり深く扱う
- 小5前半でほぼ全単元を終える
- 小5後半〜小6で実戦演習へ一気に移行
そのため、授業の理解が浅いまま次に進むと、
- 家庭で復習が追いつかない
- わからない単元が連鎖していく
- 算数が嫌になる
という状態に陥りがちです。
図形・空間認識の扱いが非常に高度
特に難しいのは図形分野で、
- 切断
- 投影図
- 立体の重心
- 面積・体積の変化
- 複合立体
など、一般的な塾より高難度の問題が扱われます。
図形が苦手な子は、紙だけではイメージしにくいため、
理解が曖昧な状態で進んでしまうことも。
こうした子には、
具体物を使った学習が最も効果的です。
家庭学習の負担が大きくなりがちな理由
グノーブルは少人数制ですが、
復習の多くは“家庭でやる前提”となっています。
- その日の復習
- 過去単元の復習
- プリントの整理
- わからない問題の解説読解
- 思考型問題の練習
これらは 保護者のサポートが不可欠 です。
忙しい家庭では、
「プリント管理ができない」「復習のやり方が分からない」
という悩みが多く見られます。
単元別|グノーブル算数の特徴と家庭での対策
割合・比(抽象化が早く、式の意味理解が重要)
グノーブルの割合の進め方は、
「線分図に頼り切らず、式の意味を理解させる」スタイルです。
そのため、
「線分図だけを見て解いていた子」
には負荷が大きくなることも。
家庭対策
- 1つの問題を言葉で説明させる
- 式→図→表と多面的に整理する
- 基本の公式を“補助輪”として使わせる
速さ(ダイヤグラム・図整理の正確さが問われる)
グノーブルでは、
- ダイヤグラム
- 位置関係の図
- 時間と距離の関係整理
を多用します。
とにかく“図の正確さ”が重要で、
ズレて描くとそのまま誤答につながります。
家庭対策
- 描き直す習慣をつける
- 図→式の対応を確認する
- 「状況を声に出す」練習をする
図形・体積・切断(難度が最難関校レベル)
グノーブルの図形は最難関レベル。
例
- 複数回の切断
- 隠れた部分の体積
- 三角すいの面積変化
- 投影図の変換
- 展開図の回転
紙だけでは理解が追いつきにくいため、
具体物(立体模型)の併用が最も効果的です。
研究論文(京都大学・空間認知研究)でも、
立体操作は「触覚×視覚」で学ぶと理解が1.8倍深まる
という結果が出ています。
数の性質・規則性(論理思考・条件整理が必須)
グノーブル算数では、小4から数の性質を扱います。
- 約数・倍数
- 規則性
- 余り
- 整数の性質
この“抽象”の扱いが早い分、
苦手な子が多くつまずく部分です。
家庭対策
- 図示(樹形図・表)で整理
- 具体例(実際に数字を入れる)
- 結論よりも「道筋」を重視する
グノーブル算数はどんな子に向いている?向かない?
向いているタイプ(自分で考えるのが好きな子)
- 謎解き・パズルが好き
- 図を描くのが苦にならない
- “なぜ?”と理由を考えるのが得意
- 自分で手を動かすのが好き
- 数学的な会話が楽しめる
こうした子はグノーブルの算数で大きく伸びます。
向かないケース(復習の負荷が大きい子)
- 授業のスピードに追いつくのが苦手
- 自習習慣が弱い
- 図形のイメージが苦手
- 計算ミスが多い
- プリント管理が苦手
これらのケースでは負荷が大きいため、
家庭で学習ステップを工夫する必要があります。
伸ばすために保護者ができるサポート
- プリントの整理
- 復習スケジュール作成
- 図形は具体物で補助
- わからない部分を“言語化”させる
- 進度に追いつけない単元は早めに補強する
家庭学習の進め方|成績を安定させる5ステップ
①授業内容を「声で再現」させる
「先生が何を言っていた?」
「どう考えて解いた?」
と声で説明させると理解の穴がすぐに見えます。
②図を写すのではなく“描き直す”
図は
「写す」ではなく「再構築」
することで理解が深まります。
③1周目は“解法理解”、2周目で“運用力”
グノーブルでは1周目で理解、2周目で確実に定着します。
④図形は具体物と組み合わせると理解が加速
文章だけでは曖昧な部分も、
具体物を触ると理解が一気に深まります。(例:切断面・体積変化)
⑤過去問前の「思考型問題」対策の重要性
過去問に入る前に“思考型問題”を解ける土台が必要です。
グノーブル算数は、その橋渡しに最適です。
まとめ
グノーブル算数は、
- 思考力を鍛える
- 図形・空間認識を強化する
- 条件整理力が伸びる
- 最難関校向けの論理的思考が身につく
という点で、中学受験算数の中でもトップレベルの指導です。
一方で、
- 進度が速い
- 復習量が多い
- 図形の負荷が大きい
という難しさもあるため、
家庭での学習設計が重要になります。
正しいステップで進めれば、
グノーブル算数はお子さまの算数力を大きく伸ばし、
最難関中合格への強力な武器となります。
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- 問題文と図が一致しない
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