中学受験「英語×算数」両立で迷う理由と結論
「中学受験 英語 算数」と検索する保護者は、だいたい同じ悩みに行き当たります。
- 英語入試が増えているらしい
- でも算数が苦手で、塾だけでは理解が定着しない
- どっちを優先すべきか分からない
結論から言うと、英語は取り組む価値がある一方で、算数の土台を崩すと中学受験全体が苦しくなるため、両立は「優先順位の設計」で決まります。
英語が気になる家庭が増えた背景
英語入試(英検利用、英語選択、英語加点など)の情報が増え、保護者の不安が強まりました。「今からやらないと取り返しがつかないのでは?」と思いがちです。
ですが、中学受験の合否は多くの場合、国語・算数・理科・社会の総合点で決まり、特に算数は差がつきやすい科目です。
算数は“最重要科目”になりやすい(失点の影響が大きい)
算数は「分かったつもり」が通用しにくく、苦手な子ほど点数が伸びにくい一方、伸び始めると一気に得点源になります。逆に、英語に時間を使いすぎて算数の復習が薄くなると、
- 計算ミスが増える
- 解き方(型)が身につかない
- 直前期に過去問が回らない
という形で失点が積み上がります。
結論:英語は「やる」、ただし算数の土台を崩さない
中学受験 英語は「やる」。ただし、算数が苦手な家庭ほど、英語は短時間で効果が出る方法に絞り、算数は毎週の復習で定着させるのが安全です。
次章で、学校タイプ別の優先順位を整理します。
中学受験 英語のタイプ別に、算数との優先順位が変わる
英語入試と一口に言っても、学校によって重みが違います。ここを勘違いすると、努力がズレます。
①英語が“加点/選択”の学校:算数優先でOK
英語が「加点」や「選択科目」なら、まずは算数を軸に据えましょう。英語は、毎日少しの音読や単語で積み上がりますが、算数は“復習を止めた瞬間に崩れる”ことがあります。
このタイプでは、英語は「できたら強い」位置づけ。算数の穴(割合、速さ、図形)を先にふさぐのが合格に直結します。
②英語が“必須”の学校:英語を最小コストで積む
英語が必須なら、英語も計画に入れます。
ただし、算数の時間を大きく削るのではなく、英語は
- 音読(短文の反復)
- 既習文法の確認
- 決まった形式の問題演習
のように「型」で回すのがコツ。算数と同じで、英語も“型”がある問題が多いからです。
③帰国・高英語力層と一般層は戦い方が別
帰国生や高英語力層は英語が武器になりやすいですが、一般層が英語で大逆転するのは簡単ではありません。
だからこそ、一般層は「英語で勝つ」より「英語で落とさない」設計が現実的です。算数が苦手ならなおさら、英語に全振りは危険です。
算数が苦手でも間に合う|英語と両立する「算数の伸ばし方」
両立のポイントは、算数を“長時間”やることではなく、短時間でも成果が出る学び方に変えることです。
算数は「単元」より「型(解法パターン)」で覚える
「割合」「速さ」「場合の数」など範囲(単元)を追うと迷子になります。代わりに、
- 何が分からないのか(未知はどれ?)
- どの図で整理するか(線分図、面積図)
- どの型で解くか(同じ・差・比)
を固定します。これが「塾だけでは理解が定着しない」を減らす一番の近道です。
頻出の優先順位:割合→比→速さ→場合の数→図形
算数が苦手な子の優先順位は、だいたいこの順が安定します。
- 割合(文章題の土台)
- 比(割合の応用、図形にもつながる)
- 速さ(条件整理で点が伸びる)
- 場合の数(書き出しで得点しやすい)
- 図形(平面→立体:展開図・切断・体積・投影図)
もちろん志望校にもよりますが、「頻出×伸びやすい」順です。
図形(展開図・切断・体積・投影図)は“触れる”と伸びる(空間認識)
図形は空間認識が必要で、頭の中だけだと苦手意識が強くなります。家庭では、紙や箱で再現すると理解が進みます。
- 展開図:どの辺がくっつくか確認
- 切断:切り口の形を予想してから答え合わせ
- 体積:小さな直方体で“数える→式へ”
- 投影図:上・正面・横の見え方を比べる
こうした体験は、短時間でも算数力に直結しやすいです。
学年別スケジュール例|中学受験 英語 算数の現実的な配分
両立は「時間配分」が鍵です。ここでは、算数が苦手な家庭向けの現実的な比率を示します。
小4:算数7・英語3(習慣づくり)
小4は、算数の土台(計算・図)を作る時期。英語は音読中心でOK。英語を“毎日5〜10分”の習慣にすると、算数の時間を圧迫しません。
小5:算数8・英語2(算数の型を固める)
小5は範囲が一気に広がります。ここで算数の型(割合・速さ・比)を固めると小6が楽になります。英語は「維持+必要最低限の積み上げ」に絞るのが安全です。
小6:算数9・英語1(過去問で得点化、英語は維持)
小6は過去問が中心。算数は「取る問題を落とさない」設計が合否を左右します。英語はここまで作った習慣を維持する程度で十分なケースが多いです(英語必須校を除く)。
まとめ:英語は味方、算数は土台。両立は「削る場所」を決めればできる
「中学受験 英語 算数」の両立で大事なのは、頑張り方ではなく設計です。英語は短時間の積み上げで伸びやすい一方、算数は復習が止まると理解が定着しにくい科目。だから、
- 学校タイプ(英語の重み)を確認し
- 英語は短時間で回し
- 算数は型で定着(割合・速さ・図形:展開図・切断・体積・投影図)
この形にすると、苦手でも一歩ずつ理解できます。
まずは今週、算数の弱点を「型」で3つに絞り、英語は毎日5分の音読から始めてみてください。続けられる形が、いちばん強い戦略です。
