\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
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2025年の灘中学入試問題・算数の結果

2025年の灘中学の算数を見ても、うちの子が何から復習すればよいのか私には分からず不安です
この記事では、2025年の灘中学入試問題・算数について、1日目と2日目の特徴、得点データ、家庭での具体的な活用方法を順番に解説します。
2025年度の灘中学校入試は、受験者734人に対して合格者252人、実質倍率は2.91倍でした。
灘中の算数は2日間にわたって実施され、それぞれ100点満点です。同じ算数でも、1日目と2日目では問題形式や求められる力が異なります。
まずは平均点を確認し、2025年の算数がどのような入試だったのかを整理しましょう。
算数は2日間で合計200点
灘中の入試は国語200点、算数200点、理科100点の合計500点です。
算数は全体の40%を占めるため、合否に与える影響が非常に大きい教科といえます。
2025年の算数の平均点は次のとおりでした。
・算数1日目
受験者平均51.4点、合格者平均66.3点
・算数2日目
受験者平均63.8点、合格者平均79.9点
・算数2日間合計
受験者平均115.2点、合格者平均146.3点
合格者の算数合計平均は200点満点中146.3点で、得点率にすると約73%です。灘中学校が公表した2025年度の合格最低点は500点満点中324点でした。
ただし、過去問演習で最初から算数146点を目標にする必要はありません。現在の学力に合わせ、取るべき問題を確実に取れる状態をつくることが先です。
1日目は難しく2日目は得点差が広がった
2025年は、1日目の受験者平均が51.4点と、2日目の63.8点より12.4点低くなりました。
1日目は答えを中心に記入する短答式で、12問を限られた時間内に処理します。問題文の理解、計算、方針決定のいずれかに時間をかけすぎると、後半まで到達できません。
一方、2日目は5つの大問で構成され、一部を除いて式や文章、図などを書くことが求められました。問題の状況を整理し、考えた過程を答案として表す力が必要です。
2日目は平均点が高かったものの、受験者平均と合格者平均の差は16.1点ありました。解きやすい問題が含まれる年ほど、取るべき問題を落とさない正確さが重要になります。
算数で合格者と受験者に約31点の差
算数2日間の合格者平均146.3点と受験者平均115.2点の差は31.1点です。
国語2科目合計の平均点差は10.9点、理科は7.1点だったため、2025年も算数で大きな差がついたことが分かります。
ここから読み取れるのは、「すべての難問を解かなければ合格できない」ということではありません。
合格者は、基本から標準レベルの問題を正確に取り、難しい問題でも解ける部分まで答案に残しています。
家庭で過去問を使うときも、点数だけを見るのではなく、「取るべき問題を落としていないか」を優先して確認しましょう。
2025年灘中算数1日目の出題傾向
2025年の1日目は、前年と同じ12問構成でした。
計算、食塩水、売買算、整数、周期、場合の数、平面図形、図形の移動、立体図形まで、幅広い分野から出題されています。
単元ごとの知識だけでなく、問題を見て短時間で解き方を選ぶ力が試されました。
12問を素早く処理する力が必要
第1問は分数や小数を含む計算、第2問は食塩水、第3問は定価・仕入れ値・経費・利益を扱う売買算でした。
いずれも基本単元ですが、条件が一般的な問題より一段複雑です。
たとえば食塩水では、容器間で液体を移した後の濃度から、最初の濃度を逆算します。売買算では、仕入れ値だけでなく経費の変化も考えなければなりません。
このような問題で大切なのは、頭の中だけで処理しないことです。
食塩水なら「全体量」と「食塩の量」、売買算なら「定価-仕入れ値-経費=利益」と、関係を短く書いてから計算します。
難しい解法よりも、条件を素早く図や式に置き換える練習が必要です。
整数・場合の数では条件整理が重要
第4問では、9の倍数かつ25の倍数で、数字の一つだけが0になる4桁の整数を数えました。
第5問では、一定間隔で発車する3種類の電車が同時に発車する回数を扱い、第6問では九九の表の一部を長方形で囲み、数の和が条件に合う場合を数えています。
これらの問題では、思いつくまま数えると重複や漏れが起こります。
「一の位で分ける」「長方形の縦と横で分ける」「3種類同時と2種類のみを分ける」など、数える前に分類の基準を決めることが重要です。
家庭で解き直すときは、「答えはいくつ?」ではなく、「何を基準に分けた?」と質問してください。
分類の理由を説明できれば、別の整数問題や場合の数にも考え方を応用できます。
後半の図形と立体が時間配分を左右する
後半には、面積比、円を含む図形、正方形の回転移動、切断された立体、展開図から考える体積比が並びました。
特に第10問以降は、図形がどのように動くか、立体がどのような形になるかを正確に想像する必要があります。
1問に長く粘ると、手をつければ解ける問題を残してしまいます。
過去問演習では、開始後に全問を眺め、
・すぐに方針が立つ
・少し考えれば解けそう
・今は方針が見えない
の3段階に分ける習慣をつけましょう。
「今は方針が見えない問題」を一度飛ばす判断も、灘中算数では重要な実戦力です。
2025年灘中算数2日目の出題傾向
2日目は、小問集合のない5題構成でした。
速さ、整数と場合の数、平面図形、立体の切断、数の操作と規則性が出題されています。例年どおり、計算量だけではなく、条件を読み取りながら試行錯誤する力が重視されました。
5つの大問で考え方を書く形式
2日目は、一部の設問を除いて答えだけでなく、文章、式、図なども答案に書きます。
そのため、正しい答えを出せても、途中の考え方が整理されていなければ十分な答案になりません。
反対に、最終的な答えに届かなくても、正しい方針や途中計算を残せる可能性があります。
普段の家庭学習から、式を縦に並べるだけでなく、
「何を求めた式か」
「なぜこの比になるのか」
「どの場合に分けたのか」
を短い言葉で書かせましょう。
長い説明文は必要ありません。採点する人が考え方を追える答案を目指します。
速さは長い文章をグラフに直す
第1問は、3366m離れた2地点の間を花子と太郎が移動し、途中で荷物を受け渡す速さの問題でした。
持っている荷物の数によって速さが変わり、移動方向も途中で変化します。さらに、2人の間の距離を表すグラフが与えられていました。
この問題を文章だけで理解しようとすると、誰がどこへ向かっているのか分からなくなります。
時間の順番に沿って、
1.2人が出発する
2.地点Cで出会う
3.荷物を渡す
4.太郎がB町で折り返す
5.地点Dで再び出会う
と出来事を区切ることがポイントです。
速さが苦手な子には、式を教える前に、「この時間帯では2人の距離は広がるのか、縮まるのか」を確認させてください。
整数・図形・規則性で試行錯誤が求められた
第2問では、ある整数の一つの位を消すと別の整数になるとき、2数を線で結ぶという独自のルールが示されました。
第3問は正方形や平行四辺形の回転と重なり、第4問は立方体の切断、第5問は隣り合う数から下一段の数を決める操作の問題です。
どれも、覚えた公式をそのまま当てはめる問題ではありません。
まず小さな場合を試し、何が重複するのか、どこに規則があるのかを見つける必要があります。
家庭学習では、試した跡を消させないことが大切です。
不正解でも、
「どの条件までは分かっていたか」
「どこから同じものを二重に数えたか」
を確認すれば、次の学習につながります。
2025年の入試問題を使った家庭学習法
2025年の灘中算数は良質な教材ですが、小学4~5年生や算数が苦手な子が、最初から全問を時間内に解く必要はありません。
過去問の目的は、合否判定だけではなく、現在の弱点を具体的に見つけることです。
点数より先に正答できた問題を分類する
採点後は、問題を次の4種類に分けます。
・自力で正解した
・時間をかければ正解できた
・解説を読めば理解できた
・解説を読んでも分からない
最も優先して復習するのは、「時間をかければ正解できた問題」と「解説を読めば理解できた問題」です。
あと少しで自力解決できる問題は、難問を一から学ぶより短期間で得点につながります。
正答率だけで「算数ができない」と判断せず、どの段階で止まったかを確認してください。
1日目は時間を区切って解き直す
1日目の復習では、いきなり全問を通して解くより、前半・中盤・後半に分ける方法が有効です。
最初は1問ごとの時間を気にせず、正しい解法を身につけます。
次に、基本から標準問題は5分程度、難しい問題は8~10分程度を一つの目安として取り組みます。
時間を過ぎても方針が立たなければ印をつけて先へ進み、演習後に戻ります。
目的は焦って計算することではなく、「解ける問題に必要な時間を残す」感覚を育てることです。
2日目は途中の考え方を言葉で説明する
2日目は、答えを合わせるだけでなく、解いた後に口頭で説明させます。
保護者は次のように質問するとよいでしょう。
「最初に何が分かった?」
「なぜその場合に分けたの?」
「この式は何を求めている?」
「図のどの部分を使った?」
説明できない場合は、たまたま答えが合った可能性があります。
一方、答えが間違っていても考え方を説明できるなら、計算や条件確認を直せば得点につながります。
学年に合った範囲だけを利用する
小学4年生は、計算、規則性、整数、基本的な平面図形を中心に使います。
小学5年生は、割合、速さ、場合の数、面積比に取り組み、難しい立体問題は図を眺めて条件を整理するだけでも十分です。
小学6年生は、本番と同じ時間で全体を解いた後、取るべき問題と後回しにすべき問題を分析します。
学年に関係なく、解説を写して終わる学習は避けてください。
翌日と1週間後にもう一度解き、「最初の一手」を自力で再現できるか確認すると定着しやすくなります。
まとめ|2025年灘中算数は処理力と説明力を鍛える
2025年の灘中学入試問題・算数では、1日目に幅広い単元を素早く正確に処理する力、2日目に複雑な条件を整理して考え方を答案に表す力が求められました。
1日目の受験者平均は51.4点、2日目は63.8点でしたが、合格者平均はそれぞれ66.3点、79.9点です。2日間を通して、合格者と受験者の平均には31.1点の差がつきました。
ただし、灘中対策は難問ばかりを解くことではありません。
計算や基本問題を確実に取り、条件を図や表に整理し、分からない問題を一度飛ばし、2日目では考え方を伝わる形で書くことが重要です。
家庭では点数だけで評価せず、「どこまで自力で考えられたか」を確認してください。
2025年の問題を、弱点を発見して解き方を改善する教材として繰り返し活用すれば、灘中算数に必要な処理力と粘り強い思考力を段階的に伸ばせます。
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