中学受験算数「比の文章題」の解き方とコツ

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

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  • 点数が安定しない

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中学受験算数の比の文章題で大切な基本

中学受験ママ
中学受験ママ

うちの子は比だけなら解けるのに文章題になると式が立てられず、私は教え方に迷っています。

この記事では、中学受験算数の比の文章題について、基本の考え方から典型問題、速さ・分配・図形への応用、家庭での効果的な教え方まで順を追って解説します。

比の文章題が苦手な子は、計算そのものではなく、「何と何を比べているのか」をつかめていないことが多いです。

まずは、比の数字が実際の個数や金額ではないことを理解しましょう。

比は「実際の数」ではなく関係を表す

A:B=3:5

という比があっても、Aが3、Bが5という意味ではありません。

AとBの関係が、

3こ分:5こ分

という意味です。

例えば、AとBの合計が64なら、

3+5=8

で、全体を8こ分と考えます。

1こ分は、

64÷8=8

です。

したがって、

A=8×3=24
B=8×5=40

となります。

比の文章題では、この「○こ分」という見方が基本です。

合計が分かるときは比の和で考える

A:B=4:7で、合計が99の場合を考えます。

比の合計は、

4+7=11

です。

1こ分は、

99÷11=9

となります。

したがって、

A=9×4=36
B=9×7=63

です。

合計が与えられたら、まず比の和を見るという流れを身につけましょう。

差が分かるときは比の差で考える

A:B=7:4で、その差が45の場合はどうでしょうか。

比の差は、

7-4=3

です。

この3こ分が45に当たるので、

45÷3=15

が1こ分です。

したがって、

A=15×7=105
B=15×4=60

となります。

合計なら比の和、差なら比の差。

この2つを区別できるだけで、基本的な比の文章題はかなり解きやすくなります。

異なる比は共通する量をそろえる

比が2つ出てくる問題では、そのままつなげられないことがあります。

例えば、

A:B=2:3
B:C=4:5

とします。

Bが一方では3、もう一方では4なので、このままでは比をつなげられません。

3と4の最小公倍数は12なので、

A:B=8:12
B:C=12:15

とそろえます。

したがって、

A:B:C=8:12:15

です。

共通する量の比をそろえることがポイントです。

比の文章題を基本例題で解いてみよう

ここからは、入試でよく出る基本パターンを例題で確認します。

合計からそれぞれの量を求める問題

例題1:AさんとBさんの所持金の比は3:5で、合計は3200円です。それぞれ何円ですか。

比の合計は、

3+5=8

です。

1こ分は、

3200÷8=400円

です。

したがって、

A=400×3=1200円
B=400×5=2000円

となります。

答えは、Aさん1200円、Bさん2000円です。

差からそれぞれの量を求める問題

例題2:兄と弟の年齢の比は5:3で、年齢差は6歳です。それぞれ何歳ですか。

比の差は、

5-3=2

です。

2こ分が6歳なので、

6÷2=3歳

が1こ分です。

したがって、

兄=3×5=15歳
弟=3×3=9歳

です。

答えは15歳と9歳です。

割合を比に直す問題

例題3:AはBの75%です。A:Bを求めなさい。

75%は、

75:100

と考えられます。

これを25で割ると、

3:4

です。

したがって、

A:B=3:4

となります。

割合の問題を比に直すと、文章題を整理しやすくなることがあります。

3つの量の比をそろえる問題

例題4:A:B=3:4、B:C=2:5で、A・B・Cの合計が340です。それぞれ求めなさい。

Bをそろえます。

A:B=3:4
B:C=2:5

Bを4にそろえるため、後の比を2倍して、

B:C=4:10

です。

したがって、

A:B:C=3:4:10

となります。

比の合計は、

3+4+10=17

です。

1こ分は、

340÷17=20

です。

したがって、

A=60
B=80
C=200

となります。

中学受験でよく出る比の文章題の応用

比は単独で出るだけでなく、分配算、速さ、やりとり、図形などと組み合わされます。

分配算と比

例題5:8400円をAとBに3:4で分けます。それぞれいくらですか。

比の合計は、

3+4=7

です。

1こ分は、

8400÷7=1200円

です。

したがって、

A=1200×3=3600円
B=1200×4=4800円

となります。

比で分ける問題では、全体を比の合計で分けるのが基本です。

速さと時間の逆比

比の文章題で特に重要なのが、速さと時間の関係です。

同じ距離を進む場合、

速さが速いほど時間は短くなります。

例えば、AとBの速さの比が3:2なら、かかる時間の比は、

2:3

です。

このように、速さと時間は逆の比になります。

例えば同じ道のりを、Aが60分、Bが90分で進むなら、

時間比=60:90=2:3

です。

したがって速さの比は、

3:2

となります。

やりとりで比が変わる問題

例題6:AとBの所持金の比は5:3で、合計は4000円です。AがBに500円渡すと、所持金の比はどうなりますか。

まず最初の金額を求めます。

比の合計は、

5+3=8

です。

1こ分は、

4000÷8=500円

です。

したがって、

A=2500円
B=1500円

です。

AがBに500円渡すと、

A=2000円
B=2000円

となります。

したがって比は、

1:1

です。

やりとりの問題では、最初の金額を比から求めたあと、実際に増減させると分かりやすくなります。

図形の辺の比と面積比

比は図形でも重要です。

相似な2つの図形で、対応する辺の比が2:3なら、面積比は、

2×2:3×3=4:9

です。

立体なら体積比は、

2×2×2:3×3×3=8:27

となります。

また、同じ高さをもつ三角形では、面積比は底辺比と同じです。

比の文章題だけでなく、図形問題でも比の考え方は頻繁に使われます。

比の文章題が苦手な子への家庭での教え方

比の文章題で手が止まる子に、いきなり式を教えると、似た問題しか解けなくなることがあります。

家庭では、数量関係を見える形にすることを意識しましょう。

式の前に線分図を書く

A:B=3:5なら、Aを3こ分、Bを5こ分の線として書きます。

合計が64なら、

A ■■■
B ■■■■■

のように考えれば、全部で8こ分だと分かります。

実際にはきれいな図を書く必要はありません。

比の長さが対応していれば十分です。

線分図を使うと、「合計なら足す」「差なら引く」という関係も見えやすくなります。

「1あたり」を求める習慣をつける

比の問題では、最終的な答えをすぐ求めようとせず、

「比の1こ分はいくつ?」

と聞いてみましょう。

例えば、

比3:5、合計96

なら、

3+5=8
96÷8=12

で、1こ分は12です。

ここまで求められれば、

A=36
B=60

と自然に進めます。

比の問題では「1こ分を出す」ことが大きな助けになります。

比をそろえる理由を言葉で確認する

A:B=2:3、B:C=4:5のような問題では、

「どうして3と4をそろえる必要があるの?」

と確認しましょう。

Bという同じ量を表しているのに、比の中で別の大きさになっているからです。

そこで両方を12にそろえます。

理由まで説明できれば、最小公倍数を機械的に使うだけでなく、比の意味を理解できています。

間違えた問題は数字を変えて解き直す

一度解説を読んで正解できても、数字を覚えただけの可能性があります。

例えば、

A:B=3:5、合計64

を解いた翌日に、

A:B=4:7、合計99

へ数字を変えてみます。

同じように、

4+7=11
99÷11=9

と進められれば、考え方が定着しています。

さらに、

「合計」ではなく「差」に変えた問題にも挑戦すると、理解が深まります。

まとめ|比の文章題は「和・差・1あたり」で整理しよう

中学受験算数の比の文章題では、まず比を「○こ分」と考えることが大切です。

合計が分かっている場合は比の和、差が分かっている場合は比の差から1こ分を求めます。

異なる比をつなげるときは、共通する量の比をそろえましょう。

さらに、比は分配算、割合、速さ、やりとり、図形など、多くの単元に応用されます。

特に同じ距離を進むときの速さと時間は逆比になるため、入試では重要です。

家庭では、式を急いで立てるより、線分図を書き、「1こ分はいくつか」を確認する習慣をつけましょう。

比の文章題を得意にするコツは、公式を覚えることではなく、「何と何を比べているか」「合計か差か」「1こ分はいくつか」を順番に整理することです。

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