整数問題の解き方|中学入試で伸びる5手順

整数問題が「急に難しい」と感じる理由

中学受験ママ
中学受験ママ

うちの子が整数問題になると急に手が止まってしまって、家でどう教えればいいのか焦っています…

この記事では、そんな悩みに対して 整数問題が難しく見える理由→頻出テーマの型→家庭で伸びる“5手順”→1週間の練習計画 の順に、やさしく解説します。

計算ではなく“見えない条件”でつまずく

整数問題は、四則計算そのものが難しいわけではありません。
つまずきやすいのは、問題文の中にある 見えない条件 です。

  • 「割り切れる」=余り0
  • 「同じ余り」=差がその数の倍数
  • 「〜の倍数」=掛け算で表せる
  • 「〜の約数」=割り算で余り0

これらを“ことば”のまま読んでいると、何を使えばいいか分からず手が止まります。

整数問題は「道具(型)」が決まっている

整数問題は、実は使う道具がかなり限られています。

  • 素因数分解
  • 最大公約数(GCD)
  • 最小公倍数(LCM)
  • 余り(合同の考え方)
  • 規則性(表・周期)

「道具箱が決まっている」分、正しい順番で練習すれば伸びやすい分野です。

先に暗記より「5つの手順」を身につけよう

整数問題が苦手な子ほど、公式や解法を暗記しがちです。
でも入試は“見たことのない聞き方”で出ます。

暗記よりも強いのが、どの問題にも使える 共通手順
このあと紹介する「5手順」を覚えると、初見でも手が動きます。


整数問題 中学入試の頻出テーマ4つと基本の型

倍数・約数(素因数分解で整理する)

倍数・約数の基本は 素因数分解です。
「割り切れる」「何通り」「最小」「最大」が出たら、まず分解して整理します。

よくある入試の聞かれ方

  • 「AとBの公約数はいくつ?」→共通に入っている素因数を見る
  • 「AとBの最小公倍数」→足りない素因数を補う
  • 「Nが□で割り切れる」→Nの素因数にその数が含まれる

家庭では、答えを出すより先に
「まず素因数分解しようか」と声をかけるだけで型が定着します。

余り(同じ余り=同じグループで考える)

余りの問題は、言い換えが命です。

  • 「nを5で割ると余り2」→ n = 5の倍数 + 2
  • 「余りが同じ」→ 2つの数の差は5の倍数

これが使えると、
「いろいろな数が出てくる余りの文章題」でも整理できます。

具体例(考え方)
「7で割ると余りが3」→ 3, 10, 17, 24…(7ずつ増える)
この“同じグループ”を作れるかが勝負です。

規則性(小さい数で表を作って発見する)

規則性で大事なのは、いきなり式を作らないこと。
まず 小さい数で表を作ります。

  • 1番目→
  • 2番目→
  • 3番目→

と並べて、「増え方」「周期」「繰り返し」を見つけます。
ここで親ができる最高のサポートは、
「とりあえず1〜5番まで書いてみよう」です。

整数の文章題(条件を式にせず“言葉で固定”)

整数の文章題は、式にする前に条件を固定します。

例:
「2で割ると余り1、3で割ると余り2」
→「2の倍数+1」「3の倍数+2」の両方を満たす数を探す
→小さい数から候補を出す(手順①)

“条件を言葉で固定してから探す”と、混乱が減ります。


家庭で伸びる解き方|整数問題の「5手順」

手順① 小さい数で試す(必ず2〜3ケース)

整数問題は、最初から一般化すると止まりやすいです。
まずは小さい数で 候補を2〜3個作ります。

  • 余りの問題:その余りの列を書いてみる
  • 規則性:1〜5番目を表にする
  • 条件が複数:一つの条件だけ満たす数を並べる

「試していい」ことが分かると、子どもの手が動きます。

手順② 言い換える(倍数↔割り切れる、余り↔差)

整数問題の“翻訳”を習慣にします。

  • 割り切れる → 余り0
  • 〜の倍数 → 〜で割り切れる
  • 余りが同じ → 差がその数の倍数
  • 連続する整数 → n, n+1, n+2…

言い換えができるほど、型が見えてきます。

手順③ 共通のかたまりにする(最大公約数・最小公倍数)

「2つの条件を同時に満たす」タイプは、
共通のかたまり(公倍数)が出発点です。

  • 同時に割り切れる → 最小公倍数
  • 同じ割合で分けられる → 最大公約数

「一緒に守らないといけないルールが2つある」=
「まず両方の共通部分を作る」と覚えると迷いません。

手順④ 場合分けは“条件の少ない順”で

場合分けが必要な問題は、いきなり全パターンを考えない。
まず 制約が少ない方から。

  • 偶数/奇数(2通り)
  • 余り(0〜m-1通り)
  • 桁(1〜9など範囲あり)

「少ない→多い」の順が、家庭学習では特に大事です。

手順⑤ 最後にチェック(余り・桁・範囲)

整数問題は、最後のチェックで点が守れます。
チェック項目は3つだけ。

  • 余りは条件通り?
  • 桁数は合ってる?(2桁/3桁など)
  • 範囲に入ってる?(〜より大きい等)

ここまでできると、ケアレスミスが目に見えて減ります。


今日からできる|整数問題の1週間学習プラン(小4〜小6)

小4:倍数・約数の土台を“見える化”

平日15分×5日

  • 5分:素因数分解 3問
  • 10分:倍数・約数の基本 1〜2問(解き直し重視)

週末60分

  • 最大公約数・最小公倍数の典型題(図や表もOK)

狙いは「割り切れる=余り0」を当たり前にすることです。

小5:余りと規則性を「表」で固める

平日20分×5日

  • 10分:余りの列を作る練習(例:7で割ると余り3の数)
  • 10分:規則性(1〜5番を表にする)

週末90分

  • 余り+規則性の混合問題 3問
  • ミスが出たら「手順②言い換え」を確認

小6:入試レベルは“混合演習+解き直し”

平日30分×5日

  • 15分:整数問題1問(手順①から書く)
  • 15分:解き直し(30秒考えてから解説)

週末90分

  • 入試レベルの整数問題 3〜4問(時間を決める)
  • 直し→類題で再確認(「分かった」で終わらせない)

まとめ

  • 整数問題が難しく感じるのは、計算ではなく 条件の整理(翻訳)でつまずくから。
  • 頻出は 倍数・約数/余り/規則性/文章題。それぞれに基本の型がある。
  • 家庭では暗記より、どの問題にも効く 5手順(小さく試す→言い換え→共通化→少ない順に場合分け→チェック) を徹底。
  • 1週間計画で回すと、整数問題は“苦手分野”から“得点源”に変わりやすい。

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