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中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
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中学受験算数で食塩水が偏差値70の差になる理由

食塩水はできるはずなのに難しい問題で失点し、偏差値70に届くのか私も不安です
この記事では、そんな悩みに対して、中学受験算数の食塩水で偏差値70を目指すために必要な応用力と、家庭でできる具体的な伸ばし方を順を追って解説します。
基本公式だけでは難関校レベルに届きにくい
中学受験算数の食塩水では、「食塩の重さ=食塩水の重さ×濃度」という公式を使います。基本問題であれば、この公式に数字を入れるだけで解けることも多いです。
しかし、偏差値70を目指すレベルになると、公式を知っているだけでは不十分です。問題文の中で、水を加える、蒸発させる、一部を捨てる、別の食塩水を混ぜる、途中の食塩水を取り出すなど、複数の操作が組み合わされます。
たとえば、10%の食塩水を一部捨て、そこに水を加え、さらに別の濃度の食塩水を混ぜるような問題では、単に公式を当てはめるだけでは対応できません。どの時点で食塩が何gあるのか、全体量がどう変わったのかを正確に追う必要があります。
偏差値70を目指す食塩水対策では、「公式を覚える」段階から、「条件を整理して自分で式を作る」段階へ進むことが大切です。
条件変化を正確に追う力が問われる
食塩水の難しさは、濃度計算そのものよりも、条件変化を追うところにあります。
水を加えると、食塩の重さは変わらず、食塩水全体が増えます。蒸発させると、水だけが減り、食塩は残ります。食塩を加えると、食塩も食塩水全体も増えます。食塩水を一部捨てると、食塩も水も同じ割合で減ります。
偏差値70レベルでは、この変化が1回だけで終わらないことが多くなります。複数の操作を順番に整理し、どの段階の食塩水を見ているのかを正確に把握する力が求められます。
ここで重要なのは、頭の中だけで処理しようとしないことです。難しい食塩水問題ほど、表や面積図、てんびん図を使い、変化を見える形にすることが得点につながります。
食塩水は割合・比・図の理解が表れる
食塩水は、割合の単元でありながら、比や図の理解も強く関係します。偏差値70を目指す場合、食塩水を「割合の公式問題」としてだけ見ていると、応用問題で伸び悩むことがあります。
たとえば、2種類の食塩水を混ぜて目標の濃度にする問題では、てんびん図を使うと量の比を素早く求められます。また、面積図を使えば、食塩水の量と濃度の積が食塩の重さになることを視覚的に整理できます。
難関校レベルの問題では、式だけでなく、表・比・図を使い分ける力が必要です。ただし、図を形だけで覚えるのは危険です。なぜその図が使えるのか、何を表しているのかを理解して使うことが大切です。
食塩水は、割合の理解、条件整理、比の感覚、図で考える力が一度に問われる単元です。だからこそ、偏差値70を目指す子にとって重要な差が出やすいのです。
偏差値70を目指す食塩水の基本確認
食塩水=食塩+水を瞬時に整理する
偏差値70を目指す場合でも、土台は「食塩水=食塩+水」です。難しい問題になるほど、この基本を素早く使えることが大切になります。
たとえば、12%の食塩水250gがあるなら、食塩は250×0.12=30g、水は220gです。このような基本処理を迷わず行える状態にしておく必要があります。
偏差値70レベルでは、計算自体はできても、問題文が長くなると食塩・水・食塩水の関係が混ざることがあります。そのため、表の列を「食塩水の重さ」「濃度」「食塩の重さ」「水の重さ」に分けて書く習慣が役立ちます。
基本問題で表を書く必要がなくても、応用問題では表が強力な武器になります。速く解くためにも、まず正確に整理する型を持っておきましょう。
濃度は「全体に対する食塩の割合」で考える
濃度は、食塩水全体に対する食塩の割合です。式で表せば、濃度=食塩の重さ÷食塩水の重さです。
たとえば、食塩24gが食塩水300gに入っていれば、24÷300=0.08なので濃度は8%です。同じ食塩24gでも、食塩水全体が200gなら、24÷200=0.12なので濃度は12%です。
この感覚がしっかりあると、水を加えると薄くなる、蒸発させると濃くなる、食塩を加えると濃くなる、という変化を自然に判断できます。
偏差値70を目指す子は、計算だけでなく、答えの妥当性も見られるようにしたいところです。たとえば、水を加えたのに濃度が上がっていたらおかしい、蒸発させたのに濃度が下がっていたらおかしい、と気づける力が必要です。
応用問題ほど食塩の重さを追う
食塩水の応用問題では、多くの場合、食塩の重さを追うことが解法の中心になります。水を加えても、蒸発させても、食塩の重さが変わらない場面が多いからです。
たとえば、8%の食塩水300gに水を加えて6%にする場合、最初の食塩は24gです。水を加えても食塩24gは変わりません。あとは24gが全体の6%になるように考えます。
一部を捨てる問題でも、捨てた食塩水に含まれる食塩を計算すれば、残った食塩の量が分かります。混ぜる問題では、それぞれの食塩の重さを求めて合計します。
偏差値70を目指すなら、「今、食塩は何gか」を常に意識しましょう。濃度や全体量の数字に振り回されず、食塩の重さを追える子は、複雑な問題でも崩れにくくなります。
中学受験算数で偏差値70に必要な食塩水の応用力
水を加える・蒸発させる問題を短時間で処理する
偏差値70を目指す段階では、水を加える問題や蒸発させる問題は、確実に短時間で処理したい基本応用です。
たとえば、15%の食塩水200gに水を加えて10%にする問題なら、最初の食塩は30gです。水を加えても食塩30gは変わりません。30gが10%になる全体量は300gなので、加える水は100gです。
蒸発の問題も同じです。6%の食塩水500gを蒸発させて10%にするなら、食塩は30gです。30gが10%になる全体量は300gなので、蒸発した水は200gです。
このレベルの問題で迷う場合は、まだ基本の処理が足りません。難しい問題に進む前に、食塩を固定して考える練習を短時間で反復しましょう。偏差値70を狙うには、標準問題を素早く正確に処理する力も重要です。
混ぜる問題は食塩の合計と比で見る
2種類の食塩水を混ぜる問題では、食塩の合計を求める方法と、比で考える方法の両方を使えると強くなります。
たとえば、4%の食塩水200gと10%の食塩水300gを混ぜる場合、食塩は8gと30gで合計38g、全体は500gです。濃度は38÷500=7.6%です。これは基本の考え方です。
一方、5%と15%の食塩水を混ぜて9%にするような問題では、てんびん図を使うと速く解けます。9%は5%から4離れ、15%から6離れています。混ぜる量の比は、差の逆比で6:4、つまり3:2になります。
ただし、比で解く前に、食塩の重さの意味を理解しておくことが大切です。比のテクニックだけで処理すると、条件が変わったときに崩れます。偏差値70を目指すなら、基本の食塩計算と比の見方を両方使える状態を目指しましょう。
一部を捨てる問題は操作ごとに整理する
食塩水の応用で差がつきやすいのが、一部を捨てる問題です。食塩水を一部捨てると、食塩も水も同じ濃度のまま減ります。
たとえば、10%の食塩水300gから100gを捨てるとします。捨てる100gの中には食塩が10g、水が90g含まれます。残る200gの中には、食塩20g、水180gが残ります。
その後に水を加えるなら、残った食塩20gは変わらず、全体量だけが増えます。別の食塩水を加えるなら、その食塩水に含まれる食塩を求めて足します。
このタイプは、操作をまとめて考えようとすると混乱します。偏差値70レベルの問題でも、基本は一つひとつの操作を分けることです。「捨てる前」「捨てた後」「加えた後」と表を分けるだけで、正答率は上がります。
てんびん図は意味を理解して使う
偏差値70を目指すなら、てんびん図も使えるようにしておきたいところです。特に、2種類の食塩水を混ぜて目標の濃度を作る問題では、量の比を素早く求められます。
たとえば、6%の食塩水と14%の食塩水を混ぜて10%の食塩水を作る場合、10%は6%から4、14%から4離れています。差が同じなので、混ぜる量の比は1:1です。
もし6%と14%を混ぜて8%にするなら、8%は6%から2、14%から6離れています。濃度が6%に近いので、6%の食塩水を多く使います。比は差の逆比で6:2、つまり3:1です。
てんびん図は、覚え方だけでなく、「目標濃度に近いほうを多く混ぜる」という感覚も大切です。この感覚があると、答えの比が極端におかしいときに自分で気づけます。
家庭でできる食塩水の偏差値70対策
基本問題と難問を往復する
偏差値70を目指す子にありがちなのが、難問ばかりを解いて基本に戻らなくなることです。しかし、食塩水は基本問題と難問を往復することで伸びやすい単元です。
難問で間違えたときは、「どの基本が崩れたのか」を確認します。食塩の重さを求めるところでミスしたのか、食塩が変わらない場面を見落としたのか、混ぜるときに食塩水全体を足し忘れたのかを見ます。
たとえば、一部を捨てる応用問題で間違えたら、10%の食塩水100gに含まれる食塩を求める基本問題へ戻ります。てんびん図で間違えたら、2種類の食塩水の食塩をそれぞれ求める基本に戻ります。
1日10分でも、基本2問、応用1問の組み合わせなら継続しやすいです。難問だけでなく、基本へ戻る力が、偏差値70への土台になります。
間違いを「計算」ではなく「判断」で分析する
偏差値70を目指す段階では、間違いを単なる計算ミスで片づけないことが大切です。実際には、判断のミスが隠れていることが多いからです。
たとえば、水を加える問題で式を間違えた場合、それは計算ミスではなく「食塩が変わらない」と判断できていなかった可能性があります。一部を捨てる問題で数字がずれた場合は、捨てた中に含まれる食塩を考えていなかった可能性があります。
家庭では、間違いを「計算ミス」「条件整理ミス」「変化の判断ミス」「図の使い方ミス」に分けるとよいでしょう。特に偏差値70を目指すなら、どの判断が遅かったのか、どの条件を見落としたのかまで確認することが重要です。
同じ1問の解き直しでも、原因を深く見ることで次の難問に生かせます。
親は答えより思考の筋道を確認する
家庭でサポートするとき、保護者が難しい解説をすべて説明する必要はありません。偏差値70を目指す食塩水対策では、答えよりも思考の筋道を確認することが効果的です。
おすすめの声かけは、「最初に何を求めた?」「今、食塩は何g?」「この操作で何が変わった?」「てんびん図の比はどちらが多くなるはず?」という聞き方です。
子どもが正解していても、考え方があいまいな場合があります。そのため、すべての問題ではなく、1問だけでも「どう考えたか」を説明してもらうとよいでしょう。
ある小6のご家庭では、食塩水の応用問題を解いた後に「食塩をどこで追ったか」を確認するようにしました。最初は説明が長くなっていましたが、数週間続けるうちに、食塩の量を中心にして短く説明できるようになりました。思考が整理されると、難しい問題でも再現性が高まります。
まとめ
中学受験算数の食塩水で偏差値70を目指すには、基本公式を覚えるだけでは足りません。食塩水=食塩+水、濃度=全体に対する食塩の割合という基本を土台に、複数の条件変化を正確に追う力が必要です。
水を加える問題、蒸発させる問題では、食塩の重さが変わらないことを利用します。混ぜる問題では、それぞれの食塩の重さを求めて合計します。一部を捨てる問題では、捨てた中に含まれる食塩と水を考え、操作ごとに表で整理します。てんびん図は、濃度差と量の比を理解して使うことで、難関校レベルの問題にも対応しやすくなります。
家庭学習では、難問だけを解くのではなく、基本問題と応用問題を往復しましょう。間違えたときは「計算ミス」で終わらせず、条件整理や判断のどこで崩れたのかを確認することが大切です。
親がサポートするときは、答えを教えるよりも、「今、食塩は何g?」「何が変わった?」「どの量を追っている?」と問いかけてください。食塩水は、整理の型と食塩を追う視点が身につけば、偏差値70を目指すうえで大きな得点源になります。
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中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
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