中学受験算数 食塩水の演習法

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材”を使うと、驚くほど改善します。

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中学受験算数で食塩水の演習が大切な理由

中学受験ママ
中学受験ママ

食塩水の演習を増やしているのに、うちの子が同じところで間違えてしまい私も焦ります

この記事では、そんな悩みに対して、中学受験算数の食塩水をどの順番で演習すれば力がつくのか、家庭でできる具体的な進め方を解説します。

食塩水は理解したつもりになりやすい

中学受験算数の食塩水は、授業を聞いた直後には「分かった」と感じやすい単元です。10%の食塩水100gなら食塩は10g、という例は分かりやすく、子どももその場では納得しやすいからです。

しかし、演習になると急に手が止まることがあります。理由は、食塩水の問題が単なる公式計算ではなく、問題文の条件を整理して考える単元だからです。水を加える、蒸発させる、食塩を加える、別の食塩水と混ぜるなど、少し条件が変わるだけで考え方が変わります。

たとえば、「8%の食塩水200gに水を加えて5%にする」という問題では、最初に食塩の重さ16gを求め、その食塩が変わらないことを使います。公式を知っていても、この流れを自分で再現できなければ正解にはつながりません。

食塩水は、演習を通して「分かった」を「自分で解ける」に変えていく必要があります。

演習で「何が変わるか」を判断できるようになる

食塩水の演習で身につけたい力は、計算力だけではありません。問題ごとに「何が変わり、何が変わらないか」を判断する力です。

水を加える問題では、水と食塩水全体は増えますが、食塩の重さは変わりません。蒸発させる問題では、水と食塩水全体は減りますが、食塩は残ります。2種類の食塩水を混ぜる問題では、それぞれの食塩の重さと食塩水全体の重さを合計します。

この判断は、説明を一度聞いただけでは定着しにくいものです。何問か演習しながら、「この問題では何が変わったのか」「食塩は増えたのか」「全体はどうなったのか」を確認することで、少しずつ自分で判断できるようになります。

食塩水の演習では、答えが合ったかどうかだけでなく、変化の見方が合っていたかを確認することが大切です。

問題数より演習の順番が成績を左右する

食塩水が苦手な子に、いきなり大量の演習をさせても、なかなか成績は伸びません。むしろ、分からない問題が続いて苦手意識が強くなることがあります。

大切なのは、問題数より演習の順番です。まず、食塩の重さを求める基本問題を安定させます。次に、水を加える問題、蒸発させる問題へ進みます。その後、2種類の食塩水を混ぜる問題、一部を捨てる問題、入試型の文章題へ広げていきます。

この順番を守ると、子どもは「前に学んだ考え方を使えば解ける」と感じやすくなります。反対に、基本が不安定なまま応用問題を増やすと、毎回別の問題に見えてしまいます。

食塩水の演習は、やみくもに増やすのではなく、基本から応用へ段階的に積み上げることが重要です。

食塩水の演習前に確認したい基本

食塩水=食塩+水で整理する

食塩水の演習を始める前に、必ず確認したいのが「食塩水=食塩+水」という関係です。食塩水とは、食塩と水が合わさった全体を指します。

たとえば、8%の食塩水200gがあるとします。この中に含まれる食塩は、200×0.08=16gです。食塩水全体が200gなので、水は200-16=184gです。つまり、食塩16gと水184gを合わせたものが、8%の食塩水200gです。

この基本があいまいなまま演習に入ると、水を加える問題や混ぜる問題で混乱しやすくなります。問題文に「水を加える」と書いてあれば、水と食塩水全体が増えますが、食塩は増えません。このように、食塩・水・食塩水を分けて考えることが大切です。

演習前には、「この食塩水の中身は食塩何g、水何g?」と確認するだけでも、理解が安定します。

濃度は「全体に対する食塩の割合」

濃度は、食塩水全体に対して食塩がどれくらい入っているかを表す割合です。式で表すと、濃度=食塩の重さ÷食塩水の重さです。中学受験算数では、これを百分率で表すことが多くなります。

たとえば、食塩20gが食塩水200gに入っているなら、20÷200=0.1なので濃度は10%です。食塩20gが食塩水400gに入っているなら、20÷400=0.05なので濃度は5%になります。

同じ食塩20gでも、全体が多ければ薄くなり、全体が少なければ濃くなります。この感覚が分かると、水を加えると濃度が下がる、蒸発させると濃度が上がるという変化も理解しやすくなります。

演習前には、5%を0.05、8%を0.08、12%を0.12に直せるかも確認しましょう。ここでミスをすると、考え方が合っていても正解できません。

まず食塩の重さを求める

食塩水の演習では、多くの場合、最初に食塩の重さを求めます。食塩の重さが分かると、その後の変化を追いやすくなるからです。

たとえば、6%の食塩水300gに含まれる食塩は、300×0.06=18gです。5%の食塩水400gなら、400×0.05=20gです。12%の食塩水250gなら、250×0.12=30gです。

水を加える問題でも、蒸発させる問題でも、混ぜる問題でも、この食塩の重さが考え方の中心になります。食塩水が苦手な子は、濃度や全体量に目が向きすぎて、食塩の重さを求めないまま式を立てようとすることがあります。

演習では、「まず食塩を出す」という流れを習慣にしましょう。ここが安定すると、応用問題にも進みやすくなります。

中学受験算数で効果が出る食塩水の演習順序

基本計算の演習から始める

食塩水の演習は、基本計算から始めるのが最も効果的です。最初に取り組むべきなのは、食塩水の重さと濃度から食塩の重さを求める問題です。

たとえば、「10%の食塩水150gに含まれる食塩は何gか」「8%の食塩水250gに含まれる食塩は何gか」といった問題です。10%の150gなら15g、8%の250gなら20gです。

次に、食塩の重さと食塩水全体から濃度を求める問題に進みます。たとえば、食塩18gが食塩水300gに入っていれば、18÷300=0.06なので6%です。

この基本計算が安定していないと、どれだけ応用問題を解いても得点につながりにくくなります。演習の最初は、正答率を上げることを重視し、計算しやすい数字から始めましょう。

水を加える・蒸発させる問題へ進む

基本計算ができるようになったら、水を加える問題と蒸発させる問題に進みます。この2つは、食塩水の標準問題として非常によく出るパターンです。

水を加える問題では、食塩の重さは変わりません。たとえば、8%の食塩水200gに水を加えて5%にする問題では、最初の食塩は16gです。水を加えても食塩16gは変わりません。5%で食塩16gになる全体量は16÷0.05=320gなので、加える水は320-200=120gです。

蒸発させる問題でも、食塩は変わりません。5%の食塩水400gを蒸発させて8%にするなら、食塩は20gです。20gが8%になる全体量は250gなので、蒸発した水は150gです。

この段階の演習では、毎回「食塩は変わらない」と書いてから式を立てると、ミスが減ります。

混ぜる問題と一部を捨てる問題に広げる

水を加える問題や蒸発の問題が安定したら、2種類の食塩水を混ぜる問題に進みます。ここでは、濃度どうしをそのまま足したり平均したりしないことが大切です。

たとえば、4%の食塩水200gと、10%の食塩水300gを混ぜるとします。4%の食塩水には食塩が8g、10%の食塩水には食塩が30g含まれます。合計の食塩は38g、食塩水全体は500gなので、濃度は38÷500=7.6%です。

その次に、一部を捨てる問題へ進みます。10%の食塩水300gから100gを捨てるなら、捨てる100gにも食塩10gと水90gが含まれます。残る200gにも10%の割合で食塩が残ります。

このタイプは、操作が複数になるため、表で段階を分けて整理することが大切です。基本から順番に演習していれば、応用問題も一つひとつの変化として考えられるようになります。

家庭でできる食塩水演習の進め方

表を書いてから式を立てる

家庭で食塩水を演習するときは、表を書いてから式を立てる習慣をつけましょう。食塩水の問題は、頭の中だけで処理しようとすると、食塩・水・食塩水・濃度が混ざりやすいからです。

表の列は、「食塩水の重さ」「濃度」「食塩の重さ」「水の重さ」にします。水を加える問題なら、加える前と後の2行を作ります。蒸発させる問題なら、蒸発前と後を分けます。混ぜる問題なら、食塩水A、食塩水B、混ぜた後の3行を作ります。

表を書くと、何が分かっていて、何を求めるのかが見えやすくなります。特に、食塩の重さが変わらない問題では、同じ数字を次の行に写すことで、解き方の見通しが立ちます。

演習では、早く解くことよりも、まず正しく整理することが大切です。表を書く習慣は、入試型の長い文章題にも役立ちます。

1日10分でパターン別に反復する

食塩水の演習は、長時間まとめて行うより、短時間でパターン別に反復するほうが定着しやすくなります。家庭では、1日10分の演習から始めると続けやすいです。

たとえば、月曜日は食塩の重さを求める問題、火曜日は濃度を求める問題、水曜日は水を加える問題、木曜日は蒸発させる問題、金曜日は混ぜる問題というように、テーマを分けます。

1回に解く問題は2〜3問で十分です。大切なのは、毎回「食塩水=食塩+水」「濃度は食塩の割合」「何が変わらないか」を確認することです。

1日10分でも、2週間続ければ約140分になります。まとまった時間を取るのが難しい家庭でも、短い演習を積み重ねることで、食塩水の基本パターンは少しずつ定着します。

間違いを原因別に直す

食塩水の演習では、間違えた問題の直し方がとても重要です。答えを書き写すだけでは、次に同じ問題を解けるようになりません。

間違いは、大きく3種類に分けると復習しやすくなります。1つ目は「割合ミス」です。%を小数に直し間違えた、食塩の重さの求め方を間違えた場合です。2つ目は「変化ミス」です。水を加えても食塩が変わらないことを見落とした、蒸発で食塩も減ると思った場合です。3つ目は「整理ミス」です。混ぜる問題で食塩や食塩水全体を正しく足せなかった場合です。

ノートには、「割合ミス」「食塩変わらないを忘れた」「濃度を足した」など、一言で原因を書けば十分です。

親が見るときは、「どこで間違えたの?」と責めるのではなく、「これは割合ミスかな、変化ミスかな」と一緒に分類してあげると、子どもも前向きに直しやすくなります。

まとめ

中学受験算数の食塩水演習で大切なのは、問題数をただ増やすことではありません。基本から応用へ、正しい順番で演習することです。食塩水は、理解したつもりになりやすい単元ですが、自分で条件を整理し、何が変わり何が変わらないかを判断できて初めて得点につながります。

演習前には、食塩水=食塩+水、濃度=全体に対する食塩の割合という基本を確認しましょう。そして、まず食塩の重さを求める基本計算から始めます。その後、水を加える問題、蒸発させる問題、混ぜる問題、一部を捨てる問題へ進むと、無理なく力を積み上げられます。

家庭学習では、表を書いてから式を立てる習慣が効果的です。1日10分でも、パターン別に演習を続ければ、食塩水の理解は少しずつ安定します。間違えた問題は答えを写すだけでなく、「割合ミス」「変化ミス」「整理ミス」に分けて復習しましょう。

親がサポートするときは、公式を説明するよりも、「何が変わった?」「何が変わらない?」「どこで迷った?」と聞いてあげることが大切です。食塩水は、演習の順番と直し方を整えれば、中学受験算数の得点源に変えていける単元です。

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