\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
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中学受験算数の売買損益が入試で問われる理由

売買損益が入試に出ると聞くと、うちの子が本番で混乱しないか私まで不安になります
この記事では、そんな悩みに対して、中学受験算数の売買損益が入試でどのように問われるのか、家庭で何を準備すればよいのかを順を追って解説します。
中学受験算数の売買損益は、単なる買い物の計算ではありません。入試では、原価・定価・売値・利益・値引きといった言葉を正しく読み取り、割合を使って金額の変化を整理する力が問われます。
そのため、売買損益は「公式を覚えれば終わり」という単元ではありません。基本問題では解けていても、入試問題になると急に手が止まる子がいます。これは、計算ができないというより、文章の条件を整理できていないことが多いのです。
割合と文章題の理解が同時に試される
売買損益が入試で扱われやすい理由の一つは、割合と文章題の力を同時に見ることができるからです。
たとえば、「原価の25%の利益を見込んで定価をつけた」とあれば、もとにするのは原価です。一方、「定価の2割引きで売った」とあれば、もとにするのは定価です。同じ割合でも、何を基準にするかが変わります。
入試では、この基準の切り替えが自然にできるかが見られます。子どもが「25%」「2割」という数字だけを見て式を作ってしまうと、原価にかけるべきか、定価にかけるべきかを間違えやすくなります。
家庭で学習するときは、問題を解く前に「これは何の割合?」と確認する習慣をつけることが大切です。
原価・定価・売値の整理力が差になる
売買損益では、まず原価・定価・売値の違いを整理する必要があります。
原価は、お店が商品を仕入れた値段です。定価は、お店が最初につけた値段です。売値は、実際に売った値段です。そして、売値が原価より高ければ利益、低ければ損失になります。
入試問題では、この3つの金額が問題文の中に一度に出てくることがあります。さらに、「定価をつけたあとに値引きする」「一部を定価で売り、残りを値引きする」といった条件が加わると、頭の中だけで整理するのは難しくなります。
売買損益で得点できる子は、問題文を読んだあと、すぐに表や線分図で関係を整理します。反対に、苦手な子は数字を見つけるたびに式へ入れようとして、途中で混乱してしまいます。
計算力より条件整理で差がつく
入試の売買損益では、計算そのものが極端に難しいわけではありません。差がつくのは、条件整理の段階です。
たとえば、1個あたりの利益と全体の利益が混ざる問題があります。ある商品を30個仕入れ、そのうち20個を定価で売り、残りを値引きして売ったというような問題では、「1個あたり」と「合計」を分けて考えなければなりません。
ここを整理せずに式を作ると、1個あたりの金額に全体の個数をかけ忘れたり、全体の利益をもう一度個数倍したりするミスが起こります。
入試本番では、最初の30秒で条件を整理できるかが大切です。急いで計算するより、表にまとめてから解く方が、結果的に速く正確になります。
売買損益の入試頻出パターン
売買損益の入試問題には、いくつかのよく出る型があります。すべてを丸暗記する必要はありませんが、頻出パターンを知っておくと、問題文を読んだときに見通しが立ちやすくなります。
ここでは、中学受験算数の売買損益で特に押さえておきたい入試パターンを紹介します。
利益を見込んで定価をつける問題
最も基本となるのは、原価に利益を見込んで定価をつける問題です。
たとえば、「原価1000円の商品に30%の利益を見込んで定価をつけた」とします。30%の利益は、原価1000円をもとに考えるので、利益は300円です。したがって、定価は1300円になります。
慣れてくると、1000×1.3=1300と計算できます。ただし、入試対策の段階でも、「なぜ1.3倍なのか」を説明できることが大切です。
売買損益が苦手な子は、30%と見た瞬間に1000×0.3だけで止まってしまうことがあります。利益の金額を求めているのか、利益を含んだ定価を求めているのかを区別しましょう。
値引きしても利益が出る問題
入試でよく出るのが、定価から値引きして売った後に、利益が出たかどうかを考える問題です。
たとえば、原価1000円の商品に40%の利益を見込んで定価をつけると、定価は1400円です。この商品を定価の20%引きで売ると、売値は1400×0.8=1120円です。原価1000円より120円高いので、120円の利益が出ます。
ここで大切なのは、「値引き=損」と考えないことです。値引きは、定価と売値を比べる話です。一方、利益や損失は、原価と売値を比べる話です。
この2つを分けて考えられるようになると、入試問題でも落ち着いて処理できます。
個数や売れ残りがからむ問題
入試レベルでは、商品1個の売買だけでなく、個数や売れ残りがからむ問題も出ます。
たとえば、「ある商品を50個仕入れ、そのうち40個を定価で売り、残りを2割引きで売ったところ、全体でいくらの利益になった」というような問題です。
この場合、1個あたりの定価、値引き後の売値、それぞれの個数を整理する必要があります。定価で売った分の売上と、値引きして売った分の売上を別々に求め、最後に合計します。その後、全体の原価と比べて利益を求めます。
ここで混乱する子は、「1個あたり」と「全体」を混ぜてしまうことが多いです。入試対策では、表に「1個あたり」「個数」「合計」を書く練習をしておきましょう。
入試で売買損益を解くための基本手順
売買損益の入試問題は、難しく見えても、解く手順を固定すれば安定しやすくなります。大切なのは、問題ごとに違う解法を探すのではなく、毎回同じ順番で条件を整理することです。
ここでは、入試本番でも使える基本手順を紹介します。
原価・定価・売値を表にする
まず、問題文を読んだら、原価・定価・売値を表にします。
横に「原価」「定価」「売値」と並べ、それぞれ分かっている金額や割合を書き込みます。分からないところは空欄で構いません。これだけで、何を求める問題なのかが見えやすくなります。
たとえば、原価1000円、定価は原価の30%増し、売値は定価の2割引きという問題なら、表には次のように整理できます。
原価:1000円
定価:原価の1.3倍
売値:定価の0.8倍
このように並べると、原価から定価、定価から売値へと順番に計算すればよいことが分かります。入試では、式を書く前の整理が得点を左右します。
「何をもとにした割合か」を確認する
次に、割合の基準を確認します。
売買損益では、「原価の何%」「定価の何割」「売値の何%」というように、もとにする金額が変わります。基準を間違えると、計算が正しくても答えは合いません。
家庭で練習するときは、問題文の割合に線を引き、その横に「原価がもと」「定価がもと」と書き込む習慣をつけましょう。
たとえば、「原価の25%の利益」は原価がもとです。「定価の15%引き」は定価がもとです。この確認を毎回行うだけで、売買損益のミスはかなり減ります。
入試本番では、焦るとこの確認を飛ばしがちです。普段の演習から「割合を見たら基準を書く」練習をしておくことが大切です。
1個あたりと全体を分けて考える
個数が出てくる問題では、1個あたりと全体を必ず分けて考えます。
たとえば、1個あたりの原価が800円で、30個仕入れたなら、全体の原価は800×30=24000円です。一方、1個あたりの利益が120円で20個売れたなら、その分の利益は120×20=2400円です。
入試問題では、「1個あたりの売値」と「全体の売上」が同じ文章の中に出てくることがあります。ここを混ぜると、答えが大きくずれてしまいます。
表を作るときは、「1個あたり」「個数」「合計」の3列を意識しましょう。特に売れ残りや値引き販売がある問題では、この整理が非常に役立ちます。
家庭でできる売買損益の入試対策
売買損益の入試対策は、家庭でも十分に取り組めます。重要なのは、難問をたくさん解かせることではなく、基本の考え方を説明できる状態にすることです。
算数が苦手な子ほど、量より質を意識した学習が効果的です。
基本問題で金額の流れを説明させる
まずは、基本問題を使って金額の流れを説明させましょう。
たとえば、「原価1000円に20%の利益を見込んで定価をつけた」という問題なら、子どもに「原価1000円をもとにして、200円の利益を足すから、定価は1200円」と言わせます。
正解しているかだけを見るのではなく、説明できるかを見ることが大切です。説明できない正解は、偶然式が合っていただけかもしれません。
家庭では、「何をもとにしている?」「どこで増えた?」「最後に何と何を比べる?」と問いかけるとよいでしょう。この質問を繰り返すことで、入試本番でも自分で考える順番が身につきます。
間違えた問題は数字を変えて解き直す
売買損益の復習では、間違えた問題をそのまま解き直すだけでなく、数字を少し変えてもう一度解くことが効果的です。
たとえば、原価800円を1000円に変える。
25%の利益を20%に変える。
2割引きを1割引きに変える。
数字が変わっても同じ考え方で解ければ、本当に理解できている証拠です。反対に、数字が変わっただけで手が止まる場合は、解き方を暗記していただけかもしれません。
入試では、見たことのある問題がそのまま出るとは限りません。数字や条件が変わっても対応できる力をつけることが、売買損益対策では欠かせません。
過去問では正解より整理の仕方を見る
過去問や入試レベルの問題に取り組むときは、正解か不正解かだけで判断しないようにしましょう。
特に売買損益では、途中の整理がとても大切です。表が書けているか、原価・定価・売値を区別できているか、1個あたりと全体を分けられているかを確認します。
答えが間違っていても、整理の方向が合っていれば修正できます。一方で、答えが合っていても、途中の整理がなく、たまたま計算が合っただけなら、次の問題で崩れる可能性があります。
入試対策では、「なぜその式になったのか」を説明できる状態を目指しましょう。これは売買損益だけでなく、割合や比、速さ、食塩水など他の単元にもつながる力です。
まとめ
中学受験算数の売買損益は、入試で割合、文章読解、条件整理の力を同時に問われる単元です。単純な計算問題に見えても、原価・定価・売値の違いを整理し、「何をもとにした割合なのか」を見抜けるかで得点差が生まれます。
入試頻出パターンとしては、利益を見込んで定価をつける問題、値引きしても利益が出る問題、個数や売れ残りがからむ問題があります。どの問題でも、原価 → 定価 → 売値の流れを表にし、1個あたりと全体を分けて考えることが大切です。
家庭では、基本問題で金額の流れを説明させ、間違えた問題は数字を変えて解き直しましょう。過去問に取り組むときも、正解だけでなく、表や線分図で条件整理ができているかを確認してください。
売買損益は、基本の整理ができると入試でも得点源になりやすい単元です。焦って難問ばかりに進むのではなく、基準を確認する、図や表で整理する、説明できるまで復習する。この積み重ねが、本番で落ち着いて解く力につながります。
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