\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材”を使うと、驚くほど改善します。
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中学受験算数の速さのグラフで大切な基本

私が説明しても、うちの子は速さのグラフをどこから読めばよいか分からないようで不安です
この記事では、中学受験算数の速さのグラフについて、基本的な読み方から入試問題の解き方、家庭でできる練習まで順を追って解説します。
速さのグラフを苦手にする子は、計算ができないとは限りません。
「グラフの線が何を表しているのか分からない」「折れ曲がったところで何が起きたのか判断できない」という読み取りの段階でつまずいていることが多くあります。
中学受験でよく使われるのは、横軸に時間、縦軸に出発地点からの道のりを表したグラフです。まずは、線の形と人の動きを結びつけることから始めましょう。
横軸と縦軸が表すものを確認する
グラフを見たら、計算を始める前に横軸と縦軸を確認します。
たとえば、横軸が「時間」、縦軸が「家からの道のり」であれば、横に進むほど時間が経過し、上に進むほど家から遠ざかっていることを表します。
午前8時に家を出て、8時20分に家から1,200mの場所に着いたなら、グラフ上では次の2点を結びます。
・8時、0m
・8時20分、1,200m
この線は、20分間で1,200m進んだことを表します。
問題によっては、縦軸が道のりではなく「速さ」になっている場合もあります。軸を確認せずに解き始めると、線の意味を取り違えてしまうため注意が必要です。
グラフの傾きから速さを読み取る
時間と道のりを表すグラフでは、線の傾きが速さを示します。
短い時間で大きく道のりが増えるほど、線は急になります。反対に、同じ道のりを長い時間をかけて進むと、線は緩やかになります。
先ほどの例では、1,200mを20分で進んでいるため、分速は次のように求められます。
1,200÷20=60
したがって、分速60mです。
2本の線があるときは、より急な線の人のほうが速く進んでいます。ただし、見た目だけで判断せず、必要に応じて道のり÷時間を計算することが大切です。
水平な線は止まっている時間を表す
時間が経過しているのに、家からの道のりが変わらなければ、その人は同じ場所にいます。
グラフでは、横にまっすぐな線として表されます。
たとえば、8時20分から8時30分まで縦軸の値が1,200mのままなら、1,200m地点で10分間止まっていたことになります。
子どもは水平な線を見て、「ゆっくり進んでいる」と考えることがあります。しかし、時間が増えても道のりが増えていないため、速さは0です。
速さのグラフでは、斜めの線だけでなく、水平な部分にも必ず意味があります。
速さのグラフの解き方を4つの手順で整理
速さのグラフは、線を眺めているだけでは情報が多く感じられます。
しかし、決まった手順で読めば、複雑に見える問題でも整理できます。大切なのは、グラフ全体を一度に理解しようとせず、区間ごとに分けることです。
手順1|出発した時刻と場所を確認する
最初に確認するのは、誰が、いつ、どこから出発したかです。
グラフの線が縦軸の0から始まっていれば、出発地点から移動を始めています。一方、途中の高さから始まっていれば、その人は最初から出発地点とは別の場所にいます。
また、2人の線が異なる時刻から始まっている場合は、後から出発した人がいることを意味します。
問題文を読みながら、グラフの近くに「兄8時出発」「弟8時10分出発」のように書き込むと、情報を混同しにくくなります。
手順2|折れ曲がる点に意味を書き込む
グラフの線が折れ曲がる場所では、人の動きが変化しています。
考えられる変化は、主に次の4つです。
・速さが変わった
・止まった
・再び動き始めた
・向きを変えた
線が右上がりから水平になれば、その場所で停止しています。水平から再び右上がりになれば、同じ場所から移動を再開しています。
右上がりから右下がりになった場合は、出発地点へ戻り始めたことを表します。
折れ曲がる点には、「到着」「10分休憩」「帰り始める」など、動きの意味を書き込みましょう。それだけで、文章題とグラフの対応が見えやすくなります。
手順3|速さ・時間・道のりを区間ごとに求める
動きが変わる点でグラフを区切り、それぞれの区間を別の問題として考えます。
たとえば、ある人が次のように移動したとします。
・8時から8時20分までに1,200m進む
・8時20分から8時30分まで休む
・8時30分から8時45分までに900m進む
最初の区間の速さは、1,200÷20=分速60mです。
次の区間は休憩しているため、速さは0です。
最後の区間は、900÷15=分速60mとなります。
全体では45分間ですが、実際に歩いていた時間は35分間です。休憩時間を含めて速さを計算しないように注意しましょう。
手順4|出会いや追いつきを同じ時刻で比べる
2人の動きを表すグラフでは、線が交わる点が重要です。
時間と出発地点からの道のりを表すグラフで2本の線が交わっているなら、その時刻に2人が同じ場所にいることを意味します。
ただし、同じ場所にいるからといって、必ずしも向かい合って出会ったとは限りません。後ろから来た人が追いついた場合も、グラフ上では線が交わります。
問題文を確認し、2人が反対方向から進んでいるなら「出会い」、同じ方向へ進んでいるなら「追いつき」と判断します。
交点では、横軸から時刻を、縦軸から場所を読み取ります。
速さのグラフでよく出る問題の解き方
中学受験では、単にグラフから速さを求めるだけでなく、出会い、追いつき、休憩、往復などを組み合わせた問題が出題されます。
代表的な型を知っておくと、初めて見る問題でも方針を立てやすくなります。
2人が出会う問題
A地点とB地点から2人が向かい合って進む問題では、2人の進んだ道のりの合計が、A地点とB地点の間の距離になります。
たとえば、2地点の距離が3,600mで、兄が分速80m、弟が分速70mで同時に出発したとします。
1分間に2人が近づく距離は、
80+70=150m
です。
出会うまでの時間は、
3,600÷150=24分
となります。
グラフでは、2人の線が交わる横軸の位置が、出発から24分後になります。
一方の線が上がり、もう一方の線が下がっている場合は、縦軸がA地点からの道のりであることが多いため、どちらの地点を基準にしているかを確認しましょう。
後から出発して追いつく問題
追いつきの問題では、先に出発した人が作った距離の差を、2人の速さの差で縮めます。
たとえば、兄が分速60mで出発し、10分後に弟が分速90mで追いかけたとします。
兄が先に進んだ道のりは、
60×10=600m
です。
弟は1分間に、
90-60=30m
ずつ差を縮めます。
追いつくまでの時間は、
600÷30=20分
です。
これは弟が出発してから20分後であり、兄が出発してからは30分後です。
グラフでは、弟の線が途中の時刻から始まり、兄の線より急な傾きで上がり、交差する形になります。
途中で休憩や速さの変化がある問題
休憩がある問題では、水平な部分の長さを時間として読み取ります。
たとえば、8時15分から8時25分まで水平なら、休憩時間は10分です。
その後の線が休憩前より急になっていれば、休憩後に速さが上がっています。緩やかになっていれば、速さが下がっています。
このとき、「行き全体の速さ」を1つの数として考えないことが大切です。休憩前、休憩中、休憩後に区切り、それぞれを別に計算します。
複雑な問題ほど、区間ごとの表を作ると整理しやすくなります。
| 区間 | 時間 | 道のり | 速さ |
|---|---|---|---|
| 出発から休憩まで | 15分 | 900m | 分速60m |
| 休憩 | 10分 | 0m | 0 |
| 休憩後 | 20分 | 1,600m | 分速80m |
数字を表に移すことで、計算すべき場所が明確になります。
往復する人の動きを読み取る問題
家から公園まで進み、再び家へ戻る場合、グラフは右上がりの後に右下がりになります。
縦軸が家からの道のりなら、公園に着いたところで値が最大になります。その後、家へ近づくにつれて縦軸の値が小さくなり、家に戻った時点で0になります。
たとえば、家から1,800m離れた公園まで30分で進み、20分で帰った場合、行きは分速60m、帰りは分速90mです。
グラフでは、帰りの線のほうが急になります。
「下がっているから速さがマイナス」と考える必要はありません。下向きの線は、基準地点へ戻っていることを示しているだけです。速さを求めるときは、進んだ道のりを正の数として計算します。
速さのグラフが解けない原因と家庭での対策
速さのグラフが苦手な子に、難しい問題を何問も解かせても、なかなか改善しないことがあります。
必要なのは、どの段階でつまずいているかを見極めることです。計算、読み取り、単位、問題整理のどこに原因があるかで、取り組む内容は変わります。
グラフを絵として眺めている
グラフの線を「上がっている」「下がっている」とだけ見ている子は、人の動きに置き換えられていません。
家庭では、線の一部分を指しながら、次のように質問します。
「この間、その人は家から遠ざかっている?」
「ここでは動いている?止まっている?」
「この点で何が変わった?」
数値を計算する前に、グラフを言葉で説明させることが大切です。
「8時から8時10分まで歩き、10分間休み、その後は前より速く歩いた」と説明できれば、グラフの基本は理解できています。
全体を一度に計算しようとしている
折れ線グラフには、複数の動きが含まれています。
それにもかかわらず、出発から到着までを1つの式で求めようとすると、休憩や速さの変化を見落とします。
線が折れ曲がる点に縦線を引き、区間を番号で分ける方法が効果的です。
①出発から休憩
②休憩中
③休憩後から到着
このように分ければ、「今はどの区間を計算しているのか」が明確になります。
指導経験上、速さの問題が苦手な子ほど途中式を省く傾向があります。式の量を減らすのではなく、1つの式が1つの区間に対応するように書かせましょう。
単位をそろえずに計算している
速さの問題では、時間の単位が混ざることがあります。
たとえば、時速6kmと15分をそのまま掛けることはできません。時間をそろえる必要があります。
15分は、
15÷60=4分の1時間
です。
したがって、進む道のりは、
6×4分の1=1.5km
となります。
反対に、分速で計算するなら、6kmを6,000m、1時間を60分として、
6,000÷60=分速100m
と直します。
グラフの目盛りに「分」「時間」「m」「km」のどれが使われているか、計算前に丸で囲む習慣をつけましょう。
家庭では答えより読み取り方を質問する
子どもが解けないと、保護者は式を教えたくなります。しかし、速さのグラフでは、式より前の読み取りを確認するほうが効果的です。
おすすめの質問は次のとおりです。
「横軸と縦軸は何を表している?」
「この線が急なのは、何が速いから?」
「2本の線が交わると、何が同じになる?」
「どこで動きが変わっている?」
すぐに答えを言わず、グラフから分かる事実を1つずつ言葉にさせます。
1回の家庭学習では、難しい問題を5問解くより、基本問題を2問選び、グラフの各区間を説明させるほうが理解につながります。
最終的には、子ども自身が「まず軸を確認して、折れ曲がる点で区切る」と言える状態を目指しましょう。
まとめ|速さのグラフは区間ごとに読めば解ける
中学受験算数の速さのグラフは、一見すると複雑ですが、基本となる読み方は共通しています。
最初に横軸と縦軸を確認し、線の傾きから速さを読み取ります。水平な部分は停止、折れ曲がる点は速さや向きなどの動きが変化した場所です。
問題を解くときは、次の順番を意識しましょう。
出発時刻と場所を確認する
折れ曲がる点に意味を書き込む
区間ごとに時間・道のり・速さを求める
2人の線は同じ時刻で位置を比べる
出会いの問題では速さの和、追いつきの問題では速さの差を使います。ただし、公式だけを覚えるのではなく、グラフ上で2人の距離がどのように縮まっているかを理解することが大切です。
家庭では、答えや式を先に教えるのではなく、「この線はどんな動き?」「ここで何が変わった?」と問いかけてください。
速さのグラフは、全体を一度に見ようとすると難しく感じます。しかし、線を区間ごとに分け、人の動きを言葉に直せるようになれば、入試問題でも落ち着いて対応できるようになります。
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