\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
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灘中学算数の平均点を過去5年で比較

灘中学算数の過去問でうちの子が平均点に届かず、私はどのくらい取れれば安心なのか不安です
この記事では、灘中学算数の受験者平均と合格者平均を過去5年分比較し、過去問の点数をどう評価し、家庭で何を復習すればよいのかを解説します。
灘中学の過去問を解いたとき、最初に確認したいのが算数の平均点です。
ただし、単純に「100点を超えたから大丈夫」「平均点より低いから危険」と判断することはできません。灘中学の算数は年度によって難易度が大きく変わり、同じ点数でも評価が異なるからです。
まず、配点と直近の平均点を正しく把握しましょう。
算数は1日目・2日目の合計200点
灘中学の算数は、1日目と2日目の2回に分けて実施されます。それぞれ100点満点で、算数全体では200点です。
1日目は、計算、数の性質、速さ、割合、平面図形、立体図形などの独立した問題を処理する形式です。2日目は、一つの大問に複数の小問があり、前の設問で分かったことを使いながら考えを進めます。
同じ算数でも、1日目では速さと正確さ、2日目では条件整理と考え方のつながりが重視されます。
そのため、200点満点の合計だけでなく、1日目と2日目の平均点も分けて確認することが大切です。
2022~2026年度の受験者平均と合格者平均
灘中学校が公表している直近5年間の算数平均点は、次のとおりです。
| 年度 | 受験者平均 | 合格者平均 | 合格者平均との差 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 106.6点 | 129.8点 | 23.2点 |
| 2023年度 | 116.9点 | 145.1点 | 28.2点 |
| 2024年度 | 119.9点 | 144.9点 | 25.0点 |
| 2025年度 | 115.2点 | 146.3点 | 31.1点 |
| 2026年度 | 98.6点 | 123.8点 | 25.2点 |
直近5年間の受験者平均は、200点満点中98.6~119.9点です。割合にすると約49~60%となります。
一方、合格者平均は123.8~146.3点で、約62~73%です。
すべての年度で、受験者平均と合格者平均の間には23点以上の差があります。灘中学入試において、算数が合否を分けやすい教科であることが分かります。
ただし、合格者平均も満点には遠く、年度によっては6割程度です。難問をすべて解くことより、取るべき問題を落とさないことが重要だと読み取れます。
2026年度は直近5年で最も低かった
2026年度の算数は、受験者平均98.6点、合格者平均123.8点でした。どちらも2022~2026年度の中で最も低い数字です。
前年の2025年度は、受験者平均115.2点、合格者平均146.3点でした。2026年度は受験者平均が16.6点、合格者平均が22.5点下がっています。
内訳を見ると、2026年度の1日目は受験者平均47.5点、合格者平均60.1点、2日目は受験者平均51.0点、合格者平均63.8点でした。
例えば、2025年度と2026年度の過去問で同じ120点を取ったとしても、意味は異なります。
2025年度の120点は合格者平均を約26点下回りますが、2026年度の120点は合格者平均に近い得点です。過去問は、点数そのものではなく、その年度の平均点と比べて評価しましょう。
灘中学算数の平均点はどう判断する?
平均点は、合格可能性を一度で判定する数字ではありません。
子どもの現在地を知り、どの失点を直せば次の段階へ進めるのかを判断するための基準です。
受験者平均は現在地を測る基準
小6後半の過去問演習では、まず受験者平均を安定して上回ることが一つの目標になります。
ただし、小4や小5が初めて挑戦する場合は、受験者平均に届かなくても過度に心配する必要はありません。未習単元が含まれているうえ、灘中独特の時間配分にも慣れていないからです。
受験者平均を下回ったときは、点数だけでなく次の内容を確認します。
- 前半の取り組みやすい問題を落としていないか
- 一問に時間をかけすぎていないか
- 計算ミスや条件の読み落としがないか
- 最後まで問題に目を通せたか
例えば90点でも、難問が解けなかっただけなら悲観する必要はありません。
一方、計算ミスや時間切れで30点失っているなら、難問演習を増やす前に改善できる部分があります。
合格者平均は最終的な目標になる
過去問演習が進んだ小6後半では、その年度の合格者平均が有力な目標になります。
直近5年間の合格者平均は約62~73%です。したがって、「必ず150点」「毎年8割」と固定するのではなく、その年度に応じて目標を変える必要があります。
初回で合格者平均に届かなくても問題ありません。
重要なのは、解き直した後に、合格者が取るべき問題を自力で解けるようになることです。
例えば本人が110点、合格者平均が145点だったとしても、不足する35点をすべて難問で補う必要はありません。
計算ミスで10点、時間切れで10点、前半の標準問題で15点を失っているなら、修正可能な失点を減らすだけで合格者平均へ近づけます。
合計点だけでなく両日を分けて見る
算数合計が120点でも、内訳によって課題は変わります。
1日目が40点、2日目が80点なら、短時間で小問を処理する力や問題選択に課題がある可能性があります。
反対に、1日目が80点、2日目が40点なら、大問の条件整理や小問のつながりに課題があると考えられます。
2025年度は、1日目の合格者平均が66.3点、2日目が79.9点でした。一方、2023年度は1日目が79.4点、2日目が65.8点です。年度によって、どちらが得点しやすいかも変わります。
過去問記録には、合計点だけでなく、両日の得点と平均点を別々に残しましょう。
平均点に届かない子が見直したい3点
灘中学算数の平均点に届かないと、さらに難しい問題集を追加したくなるかもしれません。
しかし、得点が伸びない原因は、難問経験の不足とは限りません。
難問に時間を使いすぎている
灘中算数には、合格者でもすぐに方針を立てにくい問題があります。
その一問に10分以上使い、後半の取り組みやすい問題まで進めなければ、合計点は伸びません。
過去問を解くときは、問題に次の印をつけます。
- ○:すぐに解けそう
- △:少し考えれば進めそう
- ×:方針が立たない
最初に○、次に△を解き、×は最後に回します。
飛ばした問題が後から解けても、最初に飛ばした判断は正解です。本番では一問の完答より、全体の得点を優先する必要があります。
取るべき問題で失点している
平均点に届かない原因として多いのが、難問ではなく、計算問題や各大問の前半での失点です。
失点の原因を次のように分類してください。
- 基本知識が抜けていた
- 条件を読み落とした
- 方針が立たなかった
- 計算を間違えた
- 時間が足りなかった
知識不足なら該当単元の基本問題へ戻ります。読み落としなら、問題文への線引きや図への書き込みを見直します。
計算ミスの場合は、「注意する」で終わらせず、途中式を一行ずつ書く、数字を指で確認するなど、行動を変える必要があります。
解説を読んだだけで終えている
解説を読んだ直後は、多くの子が「分かった」と感じます。
しかし、翌日に白紙から解けなければ、解法を理解したというより、説明の流れを覚えていただけかもしれません。
灘中算数では、最終的な式よりも最初の一手が重要です。
整数なら余りに注目する、場合の数なら分類の基準を決める、図形なら等しい角へ印をつける、立体なら断面を描くといった入口を説明できる状態を目指します。
灘中学算数の平均点を超える家庭学習法
保護者が灘中の難問を一から教える必要はありません。
家庭で確認したいのは、何を優先して復習し、後日自力で再現できるかという点です。
問題をA・B・Cに分類する
採点後は、問題を次の3段階へ分けます。
Aは、本番で必ず取りたい問題です。
Bは、時間があれば取りたい問題です。
Cは、初見では解けなくてもよい難問です。
最優先で復習するのはAです。
Cの難問一題に1時間かけるより、Aを3題確実に解けるようにした方が、平均点を超えやすくなります。
1日目は正答率と所要時間を記録する
1日目の問題は、正解したかだけでなく、何分かかったかも記録します。
正解していても、一問に8分かかっていれば、本番ではほかの問題を失う可能性があります。
記録する項目は、正誤、所要時間、飛ばす判断ができたかの3つです。
計算ミスが多い子は速度より正確さを優先し、正答率が安定してから時間を縮めます。
2日目は小問のつながりを説明させる
2日目では、大問を丸ごと「できた・できなかった」で評価しません。
子どもに次のように説明させます。
「(1)の答えを(2)のどこで使ったの?」
「なぜ先にこの図を描いたの?」
「何を基準に場合分けしたの?」
最終設問を解けなくても、前半の小問を確実に取れば得点になります。小問同士のつながりを理解することが大切です。
当日・翌日・1週間後に解き直す
Aに分類した問題は、3段階で復習します。
当日は、解説を閉じて白紙から解き直します。
翌日は、何も見ずにもう一度解きます。
1週間後は、時間を測って再挑戦します。
1週間後にも解ければ、考え方が定着し始めています。解けなかった場合は、解説全体を読み直すのではなく、最初に注目すべき条件だけを確認しましょう。
まとめ|灘中学算数の平均点を復習に生かす
灘中学算数は、1日目と2日目の合計200点です。
2022~2026年度の受験者平均は98.6~119.9点、合格者平均は123.8~146.3点でした。年度によって平均点が20点以上動くため、固定した点数だけで実力を判断するのは適切ではありません。
過去問では、本人の得点をその年度の受験者平均・合格者平均と比較してください。
さらに、1日目と2日目を分け、前半の問題を落としていないか、難問に時間を使いすぎていないかを確認します。
平均点に届かない場合も、すぐに難問演習を増やす必要はありません。
問題をA・B・Cに分類し、本番で取りたいA問題から解き直しましょう。1日目は時間と正確さ、2日目は小問のつながりを重点的に復習します。
灘中学算数の平均点は、子どもを不安にさせるための数字ではありません。
現在地を確認し、どの失点を直せば合格者平均へ近づけるのかを考えるための基準として使うことで、過去問演習の効果を高められます。
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