きらめき算数脳は中学受験に役立つ?内容・学年別の使い方を解説

きらめき算数脳とは?【中学受験に役立つ理由】

SAPIX監修、思考力を鍛える問題集

『きらめき算数脳』は、中学受験塾SAPIXが監修するパズル系思考力問題集です。
一見すると「遊び要素の強い問題集」に見えるかもしれませんが、中身はしっかりと 読解力・論理的思考力・空間認識 を鍛えられる構成になっています。

オールカラー・イラスト豊富で、子どもが「やりたい!」と思う工夫が随所にあります。
算数が得意な子が夢中になるのはもちろん、算数が苦手な子でも「楽しさ」から入れる点が大きな魅力です。

なぜ中学受験で評価されているのか

中学受験の算数では、次のような分野が頻出です。

  • 論理パズル
  • 図形の位置関係
  • 立体図形の投影図・展開図
  • 数量の変化・整理
  • 試行錯誤が必要な問題

『きらめき算数脳』の問題は、まさにこれらの「考える算数」領域を徹底的に鍛える内容で作られています。

特に中学受験算数で差がつくのは
“思考の柔軟性” と “粘り強い読解力”
です。

操作系の問題(例:展開図・切断図)を学ぶ際には、
中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材
を使うと理解がさらに深まります。

きらめき算数脳の内容と難易度【学年別の特徴】

内容構成(見開き2ページ完結)

1回分の問題が見開き2ページで読み切れる構成になっています。
時間が取りにくい家庭学習でも使いやすく、「1日1題」の習慣づけにも最適です。

中を開くと、以下の特徴があります。

  • 全ページオールカラー
  • 絵図が多い(低学年でも取り組みやすい)
  • パズルのように見えるが論理性が高い
  • 読解力が求められる構成

実際にやってみると、「ただのパズル」ではなく 本質的な思考トレーニングであることに気づきます。

難易度は3段階方式(☆〜☆☆☆)

難易度は次の3段階です。

  • ☆(基礎)
  • ☆☆(標準)
  • ☆☆☆(難問)

「☆☆☆」レベルは、算数が得意な子でも時間がかかることがあります。

特に☆☆☆は中学受験のサンプル問題としても十分通用するレベルで、
思考力系の“入試プレ問題” という位置づけです。

どのレベルから中学受験向けになる?

結論としては、

  • ☆:学年相応の基礎力
  • ☆☆:応用力・読解力
  • ☆☆☆:中学受験の思考力に直結

とわかりやすく段階的に力をつけられます。

過去問を解くためには
「文章を整理する力」「図に落とし込む力」
が必須ですが、その下地を作るのがきらめき算数脳です。

中には立体図形に関係する問題もあり、
「中学受験の頻出立体図形を網羅した、手に取って理解しやすくなる模型教材はこちら」
と併用すると視覚的理解が大きく進みます。

対象学年とシリーズ選び【全6種類の違い】

各学年別のねらい

シリーズは全6種類。

  1. 入学準備〜小1
  2. 小1〜小2
  3. 小2〜小3
  4. 小3〜小4
  5. 小4〜小5

各巻は、該当学年が「楽しみながら思考力を伸ばせる」よう構成されています。

特に 小2〜小5の巻は中学受験生におすすめ です。
読解量が少し増え、問題の構造も中学受験算数に近づくためです。

中学受験への接続を考えた選び方

中学受験を意識するなら次の進め方が最も効果的です。

  • 小1〜小3のうちに基礎思考力の土台を作る
  • 小2〜小5で論理パズル・図形センス・空間認識を強化
  • 小4〜小5で☆☆☆問題に挑戦し「粘り強さ」を作る

計算・割合・速さなどの知識より先に、「考える癖」を育てることが重要です。

きらめき算数脳の正しい使い方・期間の目安

別冊解答をすぐ見せない方がよい理由

『きらめき算数脳』の解答は別冊になっています。
これは「保護者が管理しやすいように」という配慮でもありますが、実は…

  • すぐに答えを見ない習慣をつける
  • う〜んと考え続ける力を育てる

という意図もあります。

考え続ける時間は認知心理学でも「思考力発達に必須」とされる要素です。

1〜2ヶ月で終わらせる進め方

週に3〜4問のペースで進めれば、1冊あたり約2ヶ月で完了します。
他の問題集と併用しても負担にならない分量です。

他の問題集との併用は必要?

併用は可能ですが、次の順番を守ると効果が最大化します。

  1. 学校で習う範囲の基礎理解
  2. きらめき算数脳で思考力の強化
  3. 中学受験向け問題集(場合により立体図形教材など)

特に中学受験の図形単元につながる子には、立体操作の教材を併用すると理解が安定します。

利用時の注意点【保護者が教えにくい理由】

抽象的な思考問題が多く説明が難しい

良い問題集ですが、1つ注意点があります。

「保護者が説明しにくい問題がある」

という点です。

  • 自分が頭を使わないと説明できない
  • 思考を言語化するのが難しい
  • 図にして説明する必要がある

これは「思考系問題集」の宿命といえます。

解説を理解したうえで噛み砕いて説明するコツ

教え方で大切なのは次の3つ。

  1. 保護者がまず解説を読んで理解する
  2. 子どもには「ヒントだけ」を与える
  3. すぐ解答を見せず、考え続ける時間を確保する

このプロセスが、子どもの「粘り強さ」「思考の深さ」を伸ばします。

まとめ

今回は『きらめき算数脳』の内容・効果・使い方について解説しました。

  • パズルのように楽しく取り組める
  • 思考力・読解力・空間認識を総合的に鍛えられる
  • 中学受験算数との相性が非常に良い
  • 学年別シリーズで段階的に力を伸ばせる

「算数が苦手」「思考力をつけたい」という家庭にとって、非常に頼りになる教材です。

中学受験を考えるご家庭だけでなく、
“考える力を伸ばしたい全ての小学生” に最適といえるでしょう。

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材” を使うと、驚くほど改善します。

家庭学習でも、立体図形が “実際に目の前で動かせる” ことで、
子どもたちの理解スピードが一気に変わります。

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