開成・灘中の算数入試問題|違いと対策

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材”を使うと、驚くほど改善します。

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開成・灘中の算数入試問題は何が違うのか

中学受験ママ
中学受験ママ

開成と灘中の算数はどちらも難しく、うちの子に同じ勉強をさせてよいのか私には分からず不安です

この記事では、開成・灘中の算数入試問題について、試験形式や出題の違い、共通して必要な力、家庭でできる学校別対策を順番に解説します。

開成中学校と灘中学校は、どちらも算数の難度が高いことで知られる最難関校です。

ただし、両校の入試問題は同じ性格ではありません。

開成は限られた大問を60分で深く処理する一方、灘中は算数を2日間に分け、1日目と2日目で異なる力を測ります。

そのため、「難問をたくさん解く」という同じ勉強だけでは、両校へ十分に対応できません。

開成は60分・85点の1回勝負

2026年度の開成中学校入試では、算数は60分・85点で実施されました。国語85点、算数85点、理科70点、社会70点の合計310点です。算数は全体の約27%を占めます。

近年の開成算数は、4つ程度の大問で構成されることが多く、一つの大問に複数の設問が含まれます。

2026年度も大問4題で、速さ、数と論理、立体の切断、図形と場合の数が出題されました。極端に解きにくい一問だけではなく、すべての大問で丁寧な誘導を読み取り、一定の得点を積み上げる構成でした。

開成では、一つの大問を途中で諦めると、その中にある取りやすい設問まで失うことがあります。

問題全体を読み、前半で分かったことを後半へつなげる力が重要です。

灘中は2日間で合計200点

灘中学校では、1日目に国語・理科・算数、2日目に算数・国語が実施されます。算数は各日100点で、合計200点です。国語200点、理科100点と合わせ、入試全体は500点満点となります。

算数だけで総点の40%を占めるため、灘中では算数の得点が合否へ大きく影響します。

1日目は多数の問題を短時間で処理し、答えを正確に出す形式です。

2日目は大問を深く考え、式、図、文章などで考え方を示す形式が中心になります。

同じ算数でも、1日目は「速く選んで解く力」、2日目は「試しながら筋道を作る力」が必要です。

どちらも全問正解を目指す試験ではない

難関校の過去問を見ると、「すべて解けなければ合格できない」と感じる保護者もいます。

しかし、実際の得点結果は異なります。

2026年度の開成算数は85点満点で、全体平均41.6点、合格者平均54.8点でした。合格者平均の得点率は約64%です。

同年度の灘中算数は200点満点で、受験者平均98.6点、合格者平均123.8点でした。合格者平均の得点率は約62%です。

どちらも合格者平均は6割台です。

つまり、全問正解よりも、

・取るべき設問を落とさない
・方針のない難問へ時間を使いすぎない
・途中まで進めた問題で得点を残す

ことが重要です。

開成中の算数入試問題で求められる力

開成中の算数では、問題文に示された条件を正確に読み、前の設問を利用しながら大問全体を解き進めます。

難しい知識を知っているだけでなく、一つの問題を最後まで整理する力が必要です。

大問ごとの長い誘導を読み取る

開成の大問では、前半の設問が後半のヒントになっていることがあります。

たとえば、最初の設問で簡単な場合を考え、次に条件を変えた場合を求め、最後に一般的な規則へ広げる構成です。

前半の答えを出した後、「この結果を次でどう使うか」を考えなければなりません。

2026年度の速さと面積の問題でも、前半で作るグラフの対称性に気づくことが、後半を効率よく処理する手がかりになりました。

家庭学習では、大問を小問ごとに別々の問題として扱わず、

「前の設問で何が分かった?」
「次の設問との違いは何?」

と確認してください。

図形と数の条件を正確に処理する

開成では、平面図形や立体図形が頻出です。

2026年度には、立体内部の色分けと切断、正六角形上の点からできる三角形の面積と個数などが扱われました。

立体の切断では、

・同じ面上の点を直線で結ぶ
・平行な面の切り口は平行になる
・見えていない面にも線を延ばす

という基本を正確に使います。

場合の数では、思いついた順に数えるのではなく、頂点や面積などの条件ごとに分類します。

開成の問題は、ひらめきだけで解くというより、複数の条件を一つずつ処理する正確さが求められます。

途中式を残して部分点につなげる

開成の算数では、答えだけでなく式や考え方を書く問題があります。

最終答案へ届かなくても、正しい図、場合分け、途中の数値を残すことが大切です。

たとえば立体問題なら、切り口の図が正しく描けていれば、体積計算を間違えても復習時に課題を特定できます。

普段のノートでも、

・何を求めた式か
・どの条件で場合を分けたか
・どの図形が相似か

を短い言葉で添えましょう。

式だけが散らばった答案では、自分でも考え方をたどれません。

灘中の算数入試問題で求められる力

灘中算数では、1日目と2日目を別々に対策する必要があります。

一方だけが得意でも、2日間の合計点は安定しません。

1日目は問題選択と処理速度が重要

灘中の算数1日目は、計算、数の性質、速さ、場合の数、平面図形、立体図形などが幅広く出題されます。

限られた時間で多くの問題を解くため、一問にこだわりすぎてはいけません。

問題を見たら、

・すぐに方針が立つ
・少し調べれば進めそう
・今は方針が見えない

の3種類に分けます。

最初は、すぐに方針が立つ問題を確実に取ります。

灘中の1日目では、難問を一問解くことより、前半の計算や標準問題を落とさないことが得点の土台になります。

2日目は試行錯誤と答案作成が必要

灘中の2日目では、初めて見る規則や図形の動きを、小さな場合から調べる問題が出されます。

2026年度も、数と規則、場合の数、動く図形など、条件を整理しながら考える問題が中心でした。

最初から完成された式を作ろうとせず、

1.小さな数で試す
2.結果を表にする
3.同じ変化を探す
4.分かった関係を式や図へまとめる

という順番で進めます。

2日目では、試した跡も大切です。

不正解だった場合でも、どの条件まで整理できたかが分かれば、次の学習につながります。

2日間で異なる力を安定して出す

2026年度の灘中算数は、1日目の受験者平均が47.5点、合格者平均が60.1点でした。

2日目は受験者平均51.0点、合格者平均63.8点です。合格者と受験者の差は、1日目が12.6点、2日目が12.8点とほぼ同じでした。

この結果から、どちらか一方で大きく稼ぐだけでなく、両日で取るべき問題を取ることの重要性が分かります。

1日目だけ時間演習を繰り返す、または2日目の難問だけをじっくり考える学習では不十分です。

速さと深さの両方を鍛える必要があります。

開成・灘中の算数に共通する家庭学習法

開成と灘中では試験形式が異なりますが、合格に必要な土台には共通点があります。

難問の解法を増やす前に、基本を正確に使い、間違いを分析する習慣を作りましょう。

基本問題を解法まで説明できるようにする

難関校対策では、基本問題を簡単すぎると考えて飛ばしがちです。

しかし、複雑な問題も、

・同じ高さの三角形は面積比が底辺比
・速さ=道のり÷時間
・場合の数は重複しない基準で分ける
・立体の切り口は同じ面上の点を結ぶ

といった基本の組み合わせです。

正解した問題でも、

「なぜこの式を使ったの?」
「どの条件が決め手だった?」

と説明させてください。

答えを出せるだけでなく、解法を選んだ理由まで言える状態が目標です。

過去問を4種類に分類して復習する

過去問を採点したら、各問題を次の4種類に分けます。

・自力で正解した
・時間をかければ解けた
・ヒントがあれば進めた
・解説を読んでも難しかった

最初に復習するのは、「時間をかければ解けた問題」と「ヒントがあれば進めた問題」です。

この2種類は、知識が大きく不足しているのではなく、着眼点や時間配分を直せば得点へ変わる可能性があります。

間違いノートには解説全文を写さず、「最初に見るべき条件」を一文で書きます。

学校別に時間演習の方法を変える

開成では、60分の中で大問ごとの前半を確実に取り、後半へどこまで進むかを判断します。

各大問について、

・前半まで取る
・最後まで狙う
・一度後回しにする

という目標を決めましょう。

灘中1日目では、問題ごとの所要時間を記録し、方針のない問題を飛ばす練習をします。

灘中2日目では、最初から時間だけを厳しくせず、大問ごとに図や途中式を整える練習を優先します。

同じ過去問演習でも、学校と試験日によって目的を変えることが大切です。

小学4~6年生で到達目標を変える

小学4年生は、計算、規則性、基本図形、文章題の条件整理を優先します。

難関校の過去問を完答する必要はありません。問題文から条件を拾い、図や表へ移せれば十分です。

小学5年生は、比、速さ、場合の数、相似、立体図形などを学び、複数単元を組み合わせた問題へ進みます。

小学6年生は、学校別過去問を使い、開成型、灘中1日目型、灘中2日目型に分けて練習します。

習っていない単元や解説を読んでも理解できない難問は、無理に繰り返さず、関連する基本問題へ戻りましょう。

保護者は答えではなく着眼点を聞く

子どもの手が止まったとき、保護者がすぐ解法を説明すると、子どもは答えを待つようになります。

代わりに、

「分かっている条件は何?」
「前の設問を使えない?」
「小さな場合を試せる?」
「図に書き込めることはある?」

と質問してください。

それでも進めない場合は、「同じ高さの三角形を探そう」のように、着眼点だけを伝えます。

解説後には、「次に似た問題が出たら最初に何をする?」と聞き、解法の入口を自分の言葉にさせましょう。

まとめ|開成と灘中は違いを理解して対策する

開成・灘中の算数入試問題は、どちらも高い思考力を求めますが、試験形式には大きな違いがあります。

開成は60分・85点で、近年は4題程度の大問を、誘導に沿って深く解き進めます。2026年度の算数は、全体平均41.6点、合格者平均54.8点でした。

灘中は算数を2日間行い、各100点、合計200点です。1日目は速さと正確さ、2日目は試行錯誤と答案作成が中心になります。2026年度の合格者平均は合計123.8点でした。

両校に共通するのは、全問正解よりも、取るべき問題を確実に取り、途中まで進めた問題で考え方を残すことです。

家庭学習では、難問を増やす前に、基本解法を説明できる状態を作りましょう。

そのうえで、開成では大問の誘導、灘中1日目では問題選択、灘中2日目では図や表を使った試行錯誤を重点的に練習します。

学校ごとの違いを理解して過去問の使い方を変えれば、算数が苦手な子でも、現在の課題を一つずつ得点へ変えていけます。

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  • 問題文と図が一致しない
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