中学受験算数の通過算|小5でつまずかない学び方

\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。

  • 平面図だけではイメージできない
  • 切断・回転・展開図が頭に入らない
  • 問題文と図が一致しない
  • 点数が安定しない

こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材”を使うと、驚くほど改善します。

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中学受験算数の通過算を小5で学ぶ意味

中学受験ママ
中学受験ママ

小5で通過算が出てきたけれど、うちの子が電車の長さを足す理由を分かっていない気がして不安です。

この記事では、そんな悩みに対して、中学受験算数の通過算を小5でどう理解し、家庭でどのように支えればよいのかを順を追って解説します。

小5は速さの文章題が本格化する時期

中学受験算数では、小5になると速さの文章題が本格的に増えてきます。旅人算、通過算、流水算、ダイヤグラムなど、同じ「速さ」を使う単元でも、考える場面が少しずつ変わります。

その中で通過算は、電車や車のように「長さをもつもの」が動く問題です。電柱を通過する、橋を渡りきる、トンネルを抜ける、別の電車とすれ違うなどの形で出題されます。

小5で通過算を学ぶ意味は、単に公式を覚えることではありません。速さ・時間・距離の関係を使いながら、「何m進めば通過したことになるのか」を考える力を育てることです。

この見方が身につくと、小6の入試演習でも速さの問題を落ち着いて整理しやすくなります。

通過算は「長さをもつもの」が動く問題

通過算がふつうの速さの問題と違うのは、動くものに長さがある点です。人が歩く問題では、人を点のように考えることが多いですが、電車には先頭と最後尾があります。

たとえば、長さ120mの電車が電柱を通過する場合を考えます。電車の先頭が電柱に来た瞬間から、最後尾が電柱を通り過ぎる瞬間までが「通過」です。このとき、電車は自分の長さである120m進む必要があります。

一方、長さ120mの電車が480mの橋を渡りきる場合は、橋の長さだけでは足りません。先頭が橋に入り、最後尾が橋を出るまで進むので、120+480=600m進む必要があります。

通過算では、「最後尾まで通ったら終わり」と見ることが大切です。

小5では基本パターンの区別が大切

小5で通過算を学ぶときは、最初から難しい応用問題に進む必要はありません。まず、基本パターンを区別できるようにすることが大切です。

基本は、電柱、橋、トンネルの3つです。電柱を通過する場合は、進む距離は電車の長さです。橋やトンネルを通過する場合は、電車の長さと橋・トンネルの長さを足します。

この違いがあいまいなまま、すれ違い・追い越し・単位換算の問題に進むと、子どもは「何を足せばよいのか」が分からなくなります。

小5の段階では、まず「電柱なら電車だけ」「橋・トンネルなら電車+対象の長さ」という基本を、図と言葉で説明できる状態にしておきましょう。

小5が通過算でつまずきやすい理由

電車の長さを足す理由が分からない

小5が通過算で最もつまずきやすいのは、電車の長さを足す理由が分からないことです。橋やトンネルの問題で、橋の長さだけ、トンネルの長さだけを使ってしまう子は少なくありません。

たとえば、長さ100mの電車が400mの橋を渡りきる場合、400mだけ進めばよいと考えると、電車の先頭が橋を出たところまでしか考えていません。実際には、最後尾も橋を出なければ「渡りきった」とは言えません。

そのため、通過する距離は100+400=500mです。

ここを「橋なら足す」と丸暗記するだけでは、問題文が少し変わったときに迷います。家庭では、「最後尾はどこまで行けば終わり?」と問いかけると、電車の長さを足す理由が見えやすくなります。

電柱・橋・トンネルの違いがあいまい

通過算では、対象によって使う距離が変わります。小5の子が混乱しやすいのは、電柱・橋・トンネルの違いが整理できていないからです。

電柱や標識のように長さを考えなくてよいものを通過する場合、進む距離は電車の長さです。橋やトンネルのように長さがあるものを通過する場合、進む距離は電車の長さと対象の長さの合計です。

たとえば、長さ150mの電車が電柱を通過するなら、進む距離は150mです。長さ150mの電車が450mのトンネルを抜けるなら、進む距離は150+450=600mです。

家庭学習では、最初から混ぜて解くより、電柱・橋・トンネルを分けて練習すると理解が安定します。

秒速・時速の単位換算で混乱する

小5の通過算では、単位換算でつまずくこともよくあります。特に、通過時間が秒で出る一方、速さが時速で示される問題は注意が必要です。

たとえば、電車の速さが時速54km、通過時間が20秒と書かれている場合、そのまま54×20とはできません。時速54kmは、1時間に54000m進む速さです。1時間は3600秒なので、54000÷3600=秒速15mとなります。

秒で時間を使うなら、速さも秒速にそろえます。ここを忘れると、考え方は合っていても答えが大きくずれてしまいます。

小5のうちは、単位換算を難しく感じる子も多いです。式を書く前に「速さと時間の単位はそろっている?」と確認する習慣をつけましょう。

家庭でできる小5向け通過算の教え方

「先頭」と「最後尾」で問題文を言い換える

通過算を家庭で教えるときは、問題文を「先頭」と「最後尾」で言い換えると理解しやすくなります。

たとえば、「電車が橋を渡りきる」という文は、次のように分けられます。

「電車の先頭が橋に入る」
「電車が橋の上を進む」
「最後尾が橋を出たら終わり」

このように場面を言い換えると、なぜ橋の長さに電車の長さを足すのかが自然に見えてきます。

電柱を通過する場合なら、
「先頭が電柱に来る」
「最後尾が電柱を通り過ぎたら終わり」
と考えます。

親が「ここは足すよ」と教えるより、「最後尾はどこまで行けばいい?」と短く聞くほうが、子どもは自分で場面を整理しやすくなります。

線分図で通過する距離を見える化する

小5の通過算では、線分図を使って通過する距離を見える化することが効果的です。図を描く目的は、きれいなノートを作ることではありません。何m進めば通過したことになるのかを確認するためです。

電柱の問題では、電車の長さだけを線で示します。橋の問題では、電車の長さと橋の長さをつなげて描きます。トンネルも同じです。

図を描くと、「今回は何を足すのか」が目で分かります。頭の中だけで考えるより、電車の先頭と最後尾を意識しやすくなります。

家庭では、式を書く前に「通過する距離はどこからどこまで?」と聞きながら、短い線分図を描かせましょう。式より先に距離を見つける習慣が大切です。

式の意味を1文で説明させる

通過算を定着させるには、答えが合っているかだけでなく、式の意味を説明できるかを確認しましょう。

橋を渡る問題なら、
「最後尾が橋を出るまで進むので、電車の長さと橋の長さを足します」
と言えれば十分です。

電柱を通過する問題なら、
「電柱には長さを考えないので、電車の長さだけ進みます」
と説明できれば理解できています。

トンネルを抜ける問題なら、
「最後尾がトンネルを出るまで進むので、電車の長さとトンネルの長さを足します」
と言えるとよいでしょう。

説明は長くなくて構いません。1文で理由を言えることが、小5の通過算理解の目安になります。

小5から通過算を得意にする練習法

電柱・橋・トンネルを分けて練習する

小5で通過算を得意にするには、まず基本パターンを分けて練習しましょう。最初から電柱・橋・トンネル・すれ違い・追い越しを混ぜると、どの距離を使うのか判断があいまいになります。

まずは、電柱を通過する問題を2〜3問、橋を渡りきる問題を2〜3問、トンネルを抜ける問題を2〜3問というように分けます。

電柱では電車の長さだけ。橋やトンネルでは、電車の長さと対象の長さの合計。この違いを説明できるようにしましょう。

慣れてきたら、3パターンを混ぜた問題に進みます。混ざった中で判断できるようになれば、小6の入試演習でも対応しやすくなります。

すれ違い・追い越しは基本後に扱う

すれ違い・追い越しは、通過算の中でも少し難しいタイプです。小5では、電柱・橋・トンネルの基本が固まってから扱うほうが安心です。

すれ違いでは、2本の電車が向かい合って進みます。完全にすれ違うには、2本の電車の長さの合計分だけ近づく必要があります。向かい合っているので、速さは足します。

追い越しでは、2本の電車が同じ向きに進みます。完全に追い越すには、2本の電車の長さの合計分だけ差を縮める必要があります。同じ向きなので、速さは差で考えます。

ここでは、「長さは足す」「速さは向きで判断する」と分けて整理しましょう。旅人算の出会い算・追いつき算ともつながる大切な考え方です。

間違い直しは距離・単位・場面に分ける

通過算の間違い直しでは、正しい答えを書き写すだけで終わらせないことが大切です。小5のうちから、間違いの原因を分ける習慣をつけましょう。

主な原因は3つです。1つ目は距離ミスです。電車の長さを足し忘れた、橋の長さだけで計算した場合です。

2つ目は単位ミスです。時速を秒速に直さなかった、秒と分をそろえなかった場合です。

3つ目は場面ミスです。電柱・橋・トンネル・すれ違い・追い越しの違いを整理できなかった場合です。

ノートには、「距離ミス」「単位ミス」「場面ミス」と短く書くだけで十分です。原因が見えると、次に何を直せばよいかがはっきりします。

まとめ:小5の通過算は「最後尾まで」で理解する

中学受験算数の通過算を小5で学ぶときは、公式を覚えるだけでなく、「最後尾まで通ったら通過」という感覚を育てることが大切です。電車には先頭と最後尾があるため、場面によって進む距離が変わります。

電柱を通過する場合は、電車の長さだけを考えます。橋やトンネルを通過する場合は、電車の長さと橋・トンネルの長さを足します。すれ違い・追い越しでは、2本の電車の長さと速さの向きを整理します。

家庭では、問題文を「先頭」と「最後尾」で言い換え、線分図で通過する距離を見える化しましょう。解いた後には、なぜその距離を使ったのかを1文で説明させると、理解が定着しやすくなります。

小5の通過算は、小6の速さの応用問題につながる大切な土台です。焦って難問へ進まず、まずは電柱・橋・トンネルの基本パターンを確実に区別できるようにしていきましょう。

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