\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
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中学受験算数の売買損益でまず押さえる基本

うちの子、売買損益の基本からあやふやで、原価や定価をどう教えればいいのか私も不安です
この記事では、そんな悩みに対して、中学受験算数の売買損益で最初に押さえるべき基本と、家庭で定着させる教え方を順を追って解説します。
中学受験算数の売買損益は、割合の理解と文章題の読み取りが重なる単元です。原価、定価、売値、利益、損失、値引きなど、日常生活でも聞く言葉が多いため、子ども自身は「何となく分かる」と感じやすいかもしれません。
しかし、テストになると手が止まる子は少なくありません。理由は、言葉の意味を知っているだけでは、問題の中で正しく使い分けられないからです。売買損益の基本は、公式をたくさん覚えることではなく、金額の関係を順番に整理することにあります。
原価・定価・売値の違いを整理する
売買損益で最初に確認したいのは、原価・定価・売値の違いです。
原価は、お店が商品を仕入れた値段です。定価は、お店が最初につけた値段です。売値は、実際に売った値段です。大人には当たり前に感じられる言葉でも、小学生にとっては「どれも商品の値段」に見えてしまうことがあります。
たとえば、「原価800円の商品に25%の利益を見込んで定価をつけた」とあれば、出発点は原価800円です。そこに利益を上乗せして定価を決めます。その後、「定価の2割引きで売った」と続けば、今度は定価をもとにして売値を考えます。
このように、金額は「原価 → 定価 → 売値」の順に動くと考えると整理しやすくなります。家庭で教えるときも、まずこの3つを横に並べて書くことから始めるとよいでしょう。
利益・損失・値引きの意味を分ける
次に大切なのが、利益・損失・値引きの違いです。
利益は、売値が原価より高いときの差です。損失は、売値が原価より低いときの差です。値引きは、定価より安く売ることです。
ここで子どもが混乱しやすいのは、「値引きしたら損をする」と思い込んでしまうことです。実際には、値引きしても原価より高く売れていれば利益は出ます。
たとえば、原価1000円の商品に40%の利益を見込んで定価をつけると、定価は1400円です。この商品を定価の20%引きで売ると、売値は1120円になります。原価1000円より120円高いので、値引きしても120円の利益があります。
売買損益の基本では、「値引きは定価と売値を比べる」「利益や損失は原価と売値を比べる」と分けて考えることが重要です。
割合は「何をもとにするか」が大切
売買損益で最もつまずきやすいのが、割合の基準です。
「原価の2割の利益を見込む」とあれば、もとにするのは原価です。「定価の2割引き」とあれば、もとにするのは定価です。同じ2割でも、どの金額をもとにするかで答えは変わります。
算数が苦手な子は、「2割」「20%」という数字だけを見て式を作ろうとします。しかし、割合の問題では、数字より先に「何の割合か」を確認しなければなりません。
家庭では、問題文を読んだらすぐに「これは何円をもとにしているの?」と聞いてみてください。子どもが自分で「原価をもとにしている」「定価をもとにしている」と言えるようになると、売買損益の基本理解は大きく前進します。
売買損益の基本問題を解く手順
売買損益の基本問題は、いくつかの型に分けて考えると分かりやすくなります。最初から複雑な文章題に取り組むより、まずは「原価から定価」「定価から売値」「売値と原価から利益」という基本の流れを練習しましょう。
ここで大切なのは、式を暗記することではなく、金額が増えるのか減るのかを言葉で説明できることです。
原価から定価を求める問題
まずは、原価から定価を求める問題です。
たとえば、「原価1000円の商品に20%の利益を見込んで定価をつけました。定価はいくらですか」という問題を考えます。
20%の利益とは、原価1000円をもとにした20%です。1000円の20%は200円なので、定価は1000円+200円=1200円です。
ここで、1000×1.2=1200と計算してもよいのですが、最初から1.2倍だけを教えると、子どもは意味を理解しないまま式を覚えてしまうことがあります。まずは「利益を足すから増える」と考え、その後で「20%増しは1.2倍」とつなげる方が安全です。
売買損益の基本では、「利益を見込む=原価より高くなる」という感覚をしっかり持たせましょう。
定価から売値を求める問題
次に、定価から売値を求める問題です。
たとえば、「定価1500円の商品を2割引きで売りました。売値はいくらですか」という問題です。
2割引きとは、定価1500円をもとにして、その2割を引くという意味です。1500円の2割は300円なので、売値は1500円−300円=1200円です。
慣れてきたら、2割引きは「定価の8割で売る」と考え、1500×0.8=1200と計算できます。ただし、最初の段階では「値引きするから減る」という感覚を優先しましょう。
売買損益が苦手な子は、20%引きなのに0.2倍してしまうことがあります。これは、値引き額を求めているのか、売値を求めているのかが整理できていないためです。家庭では、「今求めたいのは引く金額?それとも売った後の金額?」と確認するとよいでしょう。
売値と原価から利益を求める問題
最後に、売値と原価から利益を求める問題です。
たとえば、「原価900円の商品を1080円で売りました。利益はいくらですか」という問題を考えます。利益は、売値から原価を引いた差なので、1080円−900円=180円です。
利益率を求める場合は、180円が原価900円の何%かを考えます。180÷900=0.2なので、利益率は20%です。
ここで注意したいのは、利益率は原価をもとに考えることが多いという点です。売値1080円をもとにしてしまうと、違う割合になってしまいます。
基本問題の段階で、「利益は原価と売値の差」「利益率は原価をもとにする」と確認しておくと、応用問題に進んだときも混乱しにくくなります。
家庭でできる売買損益の基本定着法
売買損益は、家庭で教えやすい単元でもあります。買い物、セール、割引表示など、日常生活の中に似た場面がたくさんあるからです。
ただし、家庭で教えるときは、親が正しい式をすぐに教えすぎないことが大切です。子どもが自分で金額の関係を説明できるようになると、テストでも応用が利きます。
買い物の例で金額の流れを見せる
売買損益の基本を教えるときは、身近な買い物の例を使うと理解しやすくなります。
たとえば、定価500円のお菓子が20%引きで売られていたとします。500円の20%は100円なので、売値は400円です。ここまでは値引きの話です。
さらに、「お店がこのお菓子を300円で仕入れていたら、400円で売るといくらもうかる?」と聞くと、利益の話になります。400円−300円=100円なので、利益は100円です。
このように、日常の買い物に置き換えると、原価・定価・売値の違いが見えやすくなります。長く説明する必要はありません。1回2〜3分の短い会話を何度か繰り返すだけでも、理解の土台になります。
式より先に言葉で説明させる
家庭学習では、式を書く前に言葉で説明させることを意識しましょう。
たとえば、「原価1000円に20%の利益を見込む」とあれば、「1000円をもとにして、200円の利益を足す」と言えるか確認します。これが言えれば、1000×1.2という式の意味も理解しやすくなります。
親が「これは1.2をかけるだけ」と教えると、その場では解けるかもしれません。しかし、少し問題文が変わると、どの数字に何をかければよいのか分からなくなることがあります。
おすすめの問いかけは、「何をもとにしている?」「増える話?減る話?」「何と何を比べる?」の3つです。この質問を繰り返すことで、子どもは自分で考える順番を身につけていきます。
表や線分図で見える形にする
売買損益の基本を定着させるには、表や線分図が役立ちます。
表を使う場合は、「原価」「定価」「売値」を横に並べます。分かっている金額を書き込み、分からないところは空欄にします。すると、何を求める問題なのかが見えやすくなります。
線分図を使う場合は、原価を1本の線で表し、利益分を足して定価、そこから値引き分を引いて売値という流れを描きます。図はきれいである必要はありません。子ども自身が金額の動きを見られれば十分です。
算数が苦手な子ほど、頭の中だけで処理しようとすると負担が大きくなります。紙に書いて見える形にすることで、「どこで増えたのか」「どこで減ったのか」が分かりやすくなります。
基本から応用につなげる学習の進め方
売買損益は、基本が固まると応用問題にもつながりやすい単元です。ただし、基本があいまいなまま難問に進むと、かえって苦手意識が強くなります。
大切なのは、割合の復習、同じ型の反復、条件整理の練習を段階的に行うことです。
割合の復習を一緒に行う
売買損益でつまずく子の多くは、割合そのものにも不安があります。
10%は0.1、20%は0.2、2割は0.2、3割引きは0.7倍。このような基本があいまいだと、売買損益の式は丸暗記になってしまいます。
家庭では、売買損益の問題に入る前に、割合を小数や倍数に直す練習を3〜5問ほど行うとよいでしょう。たとえば、「20%増しは何倍?」「30%引きは何倍?」と短く確認します。
割合の復習は遠回りに見えるかもしれません。しかし、売買損益は割合の上に成り立つ単元です。ここを固めることで、理解は安定します。
同じ型の問題を数字を変えて解く
基本を定着させるには、同じ型の問題を数字を変えて解くことが効果的です。
たとえば、原価800円の商品に25%の利益を見込む問題を解いたら、次は原価1000円、利益20%に変えて解いてみます。定価の2割引きの問題を解いたら、1割引き、3割引きに変えて練習します。
数字が変わっても同じ考え方で解ければ、本当に理解できている証拠です。逆に、数字が変わっただけで止まる場合は、解き方を覚えただけで、構造を理解できていない可能性があります。
中学受験算数では、10問を何となく解くより、1問を深く復習する方が力になることがあります。売買損益は、まさにそのタイプの単元です。
入試問題では条件整理を意識する
入試レベルの売買損益では、単純に定価や売値を求めるだけでなく、複数の商品、個数、売れ残り、全体の利益などが絡む問題が出ます。
このような問題では、計算力よりも条件整理が重要です。「1個あたりの話なのか、全体の話なのか」「何個売ったのか」「売れ残りはどうしたのか」を表にまとめる必要があります。
たとえば、1個あたりの利益が120円で20個売れたなら、全体の利益は2400円です。反対に、全体の利益が示されている場合は、個数で割って1個あたりを考えることもあります。
基本段階から、原価・定価・売値を表で整理する習慣をつけておくと、応用問題でも落ち着いて対応できます。テスト本番では、最初の30秒で条件を整理することが、正答率を高める大きなポイントになります。
まとめ
中学受験算数の売買損益の基本は、原価・定価・売値の違いを整理し、利益・損失・値引きを分けて考えることです。特に大切なのは、「何をもとにした割合なのか」を毎回確認することです。
基本問題では、原価から定価を求める、定価から売値を求める、売値と原価から利益を求めるという3つの流れを丁寧に練習しましょう。式を覚えるだけでなく、「増えるのか、減るのか」「何と何を比べるのか」を言葉で説明できることが重要です。
家庭では、買い物の例を使いながら、式より先に金額の流れを確認させると理解しやすくなります。表や線分図で見える形にすることで、算数が苦手な子でも問題文の意味をつかみやすくなります。
売買損益は、割合の基本が固まると得点源になりやすい単元です。焦って応用問題に進むのではなく、用語、割合、図での整理、数字を変えた反復を積み重ねて、確実に土台を作っていきましょう。
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