\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
こうした悩みは、“見て・触って・動かして理解できる教材”を使うと、驚くほど改善します。
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灘算数2023の平均点と難易度

灘算数2023は平均点が高く、うちの子が何点取ればよいのか不安です
この記事では、灘算数2023の平均点や難易度、1日目・2日目の出題内容を整理し、家庭で過去問をどのように復習すればよいのかを順を追って解説します。
灘中学校の算数は、非常に難しい問題だけを集めた試験ではありません。基本的な計算、割合、速さ、数の性質、平面図形などを土台に、条件を正確に読み、限られた時間で解法を選ぶ力が問われます。
2023年度は、特に1日目の平均点が高く、取れる問題を落とさないことが重要でした。一方、2日目は難しい設問も含まれ、前半から確実に得点を積み上げる判断が必要でした。
算数合計の合格者平均は145.1点
灘中学校の公表資料によると、2023年度の算数合計は200点満点で、受験者平均が116.9点、合格者平均が145.1点でした。
両者の差は28.2点です。算数だけで30点近い差がついており、合否への影響が大きい教科だったことが分かります。
また、算数1日目の最高点は100点、2日目も100点で、算数合計の最高点は194点でした。2023年度の合格最低点は500点満点中316点です。
ただし、過去問を初めて解く子に、いきなり145点を求める必要はありません。
点数を見る前に、「取るべき問題を落としたのか」「現時点では難しい問題だったのか」を分けることが大切です。最初は100点、次に120点というように、取れる問題を段階的に増やしていきましょう。
1日目は高得点が必要な易しめの年度
2023年度の算数1日目は、受験者平均が63.5点、合格者平均が79.4点でした。合格者は平均で約8割を得点しています。
問題分析でも、2023年度の1日目は例年に比べて取り組みやすく、基本から標準に近い問題が多かったと評価されています。難問を一つ解くことより、解ける問題を正確に取り切ることが重要な年度でした。
このような入試では、普段なら小さなミスとして済ませている計算間違いや読み違いが、大きな失点になります。
たとえば、12問中9問の方針が立っていても、そのうち2問を計算ミスで落とせば、合格者平均との差が一気に広がります。
2023年度の1日目は、「難しい問題が解けるか」だけでなく、「標準問題を短時間で正解できるか」を確認するのに適した過去問です。
2日目は前半の得点が重要だった
2日目の受験者平均は53.4点、合格者平均は65.8点でした。1日目に比べると平均点が下がり、合格者と受験者の差は12.4点です。
2023年度の2日目には、比較的取り組みやすい前半設問がある一方、気づきがなければ進みにくい後半問題も含まれていました。
問題分析では、難度の高い設問に固執するより、各大問の前半を確実に取り、難しい設問では途中までの得点を狙う判断が重要だったとされています。
合格者平均の65.8点は、すべての大問を完答しなければ届かない点数ではありません。
大問の最初の設問を広く取り、得意な分野の後半を加えることで、十分に狙える点数です。
灘算数2023の出題内容を分析
1日目は数・速さ・図形を幅広く出題
2023年度の1日目には、計算、場合の数、筆算を利用した整数問題、周期、速さ、為替を題材にした場合分け、平面図形、回転体、立体の個数などが出題されました。
第1問では、2023という数を素因数分解して計算を簡単にする工夫が必要でした。
また、点を選んで三角形を作る場合の数、数字が一定の周期で並ぶ問題、2人の動きをグラフで捉える速さの問題など、難関校算数で頻出する分野が並んでいます。
特徴的だったのは、為替のような独自の設定を使った問題です。
文章が長く見慣れない設定でも、実際に行っていることは、「値段が高くなったか安くなったかで場合を分ける」「お金と別の単位の増減を追う」という条件整理です。
灘中算数では、知らない題材が出ても、習った考え方へ置き換える力が必要になります。
2日目は操作・図形・立体切断が中心
2023年度の2日目では、独自の規則による数の操作、立体上を動く点の軌跡、得点を扱う文章題、平面図形の移動、複数回の立体切断などが出題されました。
数の操作では、ルールを一度読んだだけで一般的な式を作るのではなく、小さな例を試して変化の周期を見つける必要があります。
図形の移動では、動く前後の図を頭の中だけで重ねようとすると混乱します。位置ごとに図を分け、変わらない長さや角度を確認することが重要です。
立体切断では、複数回切った後の形を考えます。一度の切断を理解していても、切る順番や残る部分を整理できなければ正解に届きません。
2日目では、答えを一気に求めるより、問題の誘導に沿って一段階ずつ情報を増やす姿勢が求められました。
1日目と2日目で求められる力が違う
2023年度の結果を見ると、1日目の合格者平均は79.4点、2日目は65.8点でした。
1日目では、短い時間で解法を選び、正確に答えを出す力が中心です。方針が立たない問題に長く粘ると、後半の取りやすい問題を失います。
2日目では、複数の設問を通して条件を整理し、前半で得た結果を後半へつなげる力が必要です。
そのため、家庭での対策も分けなければなりません。
1日目は問題選択と計算精度、2日目は図・式・場合分けを使った答案作成を重視します。同じように「時間を計って解く」だけでは、それぞれの弱点を改善できません。
灘算数2023で差がついた3つの力
解ける問題を短時間で取り切る力
1日目の平均点が高かった2023年度では、標準的な問題の取りこぼしが大きく響きました。
解ける問題とは、簡単に見える問題だけではありません。
自分が得意な単元である、見た瞬間に使う考え方が浮かぶ、途中式が短く済むといった問題も、先に取るべき問題です。
過去問演習では、最初に全体を見て、次のように分けます。
- ○:すぐに解き始められる
- △:時間をかければ解けそう
- ×:方針が立たない
1周目は○だけを解きます。
正解できる問題に先に時間を使うことは、逃げではありません。限られた時間で最大得点を作るための重要な判断です。
初めて見る条件を整理する力
2023年度には、為替や独自の数の操作など、見慣れない設定の問題がありました。
算数が苦手な子は、題材が新しいだけで「習っていない問題」と判断しがちです。しかし、条件を分解すると、割合、場合分け、周期、増減など、すでに学習した考え方へ戻せます。
家庭では、問題文を読んだ後に、次の3点を尋ねてください。
「何が変わるの?」
「変わらないものは何?」
「小さい場合なら試せる?」
この問いかけにより、長い問題文を一度に理解しようとせず、必要な条件を整理できるようになります。
大問の前半から得点を積み上げる力
2日目の問題には、前半で基本的な状況を確認し、後半で複雑な条件へ進む構成が多く見られます。
最終設問が難しそうだからといって、大問全体を飛ばすのは得策ではありません。
まず(1)を読み、自分が知っている考え方で進められるかを確認します。(1)の答えが(2)や(3)の手掛かりになる場合もあります。
2023年度の2日目も、すべての難問を完答するより、取りやすい前半を確実に得点することが重要でした。
過去問の採点では、完答した大問数だけでなく、全大問の前半設問を何問取れたかも確認しましょう。
灘算数2023を家庭学習に生かす方法
最初は点数より問題を3種類に分ける
初めて2023年度の過去問へ取り組む際は、点数だけで評価しないことが大切です。
解き終わった問題を次の3種類に分けます。
- 時間内に正解すべきだった問題
- 復習すれば次回は取れそうな問題
- 現時点では難しすぎる問題
重点的に復習するのは2番です。
3番の最難問に長い時間を使うより、2番の問題を次回確実に取れるようにする方が、得点は早く伸びます。
1日目は時間、2日目は答案を確認する
1日目の復習では、正解した問題にも注目します。
正解でも8分かかっていれば、本番では時間を使いすぎています。反対に、不正解でも3分で後回しにできたなら、問題選択としては適切です。
各問題にかけた時間を記録し、「何分で方針が立ったか」を確認しましょう。
2日目では、途中の答案を見ます。
図や表を書いているか、場合分けの基準が分かるか、前の設問の結果を使っているかを確認します。答えが違っていても、途中まで正しい考えを残せていれば、次につながる学習ができています。
解説から最初の一手を抜き出す
解説をすべてノートへ写す必要はありません。
最も重要なのは、最初に何をしたかです。
たとえば、次のように一文でまとめます。
「2023を素因数分解して計算を簡単にする」
「周期は何個で繰り返すかを調べる」
「速さの変化をグラフにする」
「立体は切る順番ごとに図を分ける」
翌日は、この一文だけを見てもう一度解きます。
解答そのものではなく、考え始める方向を覚えることで、別の問題にも応用しやすくなります。
学年ごとに過去問の使い方を変える
小学4年生は、2023年度を通しで解く必要はありません。
計算や場合の数など、学習済みの範囲から1題を選び、図や表を書くところまで取り組めれば十分です。
小学5年生は、単元学習の発展問題として使います。速さを学んだ後に該当問題、周期を学んだ後に数の問題というように、塾の学習と結び付けます。
小学6年生は、最初に1日目と2日目を分けて解きます。
復習後に、1日目は50分、2日目は60分の本番形式へ進みます。点数に加えて、問題を解く順番、使った時間、途中答案、見直しまで振り返りましょう。
まとめ|灘算数2023は基本の精度と判断力が鍵
灘算数2023は、算数合計の受験者平均が116.9点、合格者平均が145.1点となり、両者に28.2点の差がついた入試でした。
特に1日目は合格者平均が79.4点と高く、標準的な問題を短時間で正確に処理する力が求められました。
2日目では、数の操作、図形の移動、立体切断などを通して、初めて見る条件を整理し、大問の前半から得点を積み上げる力が問われています。
家庭学習では、最難問をすべて解けるようにする必要はありません。
問題を「取るべき問題」「復習すれば取れる問題」「今は後回しにする問題」に分け、復習すれば取れる問題を一つずつ得点源へ変えましょう。
お子さんが手を止めたときは、すぐに解法を説明するのではなく、
「変わる条件はどれ?」
「小さい場合で試せる?」
「前の設問の答えを使えない?」
と問いかけてみてください。
灘算数2023から学ぶべきなのは、特別な解法の暗記ではありません。基本を正確に使い、見慣れない問題でも取れる点を見つける判断力です。
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中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
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