\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
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灘中算数の合格者平均を年度別に確認

灘中算数の合格者平均を見るたび、うちの子が何点取ればよいのか分からず私も不安になります
この記事では、そんな悩みに対して、灘中算数の合格者平均の推移と、点数を家庭学習へ生かす方法を順を追って解説します。
灘中を目指して過去問を解き始めると、最初に気になるのが「合格者は算数で何点取っているのか」という数字です。
ただし、合格者平均だけを見て、「この点数に届かなければ合格できない」と判断するのは適切ではありません。
灘中の算数は1日目と2日目を合わせて200点満点ですが、問題の難しさは年度によって大きく変わります。さらに、入試は国語200点、算数200点、理科100点の合計500点で判定されるため、算数だけで合否が決まるわけでもありません。
大切なのは、平均点を合否の境界線として見るのではなく、現在の弱点と目標を決める材料として使うことです。
最新2026年度の合格者平均は123.8点
灘中学校が公表した2026年度入試資料によると、算数の合格者平均は、1日目が60.1点、2日目が63.8点でした。
2日間の合計は123.8点です。200点満点に対する得点率は61.9%となります。
受験者全体の平均は、1日目が47.5点、2日目が51.0点、合計98.6点でした。合格者平均と受験者平均の差は、合計で25.2点あります。
「合格者でも4割近く落としている」と考えると、すべての問題を解き切る必要がないことが分かります。
灘中算数では、難問を完答する力だけでなく、取れる問題を確実に得点し、難しい問題で時間を使いすぎない判断力が重要です。
2022~2026年度の算数平均点一覧
灘中学校が公表している直近5年間の算数平均点は、次の通りです。
| 年度 | 受験者平均 | 合格者平均 |
|---|---|---|
| 2022年度 | 106.6点 | 129.8点 |
| 2023年度 | 116.9点 | 145.1点 |
| 2024年度 | 119.9点 | 144.9点 |
| 2025年度 | 115.2点 | 146.3点 |
| 2026年度 | 98.6点 | 123.8点 |
2022~2026年度の5年間では、合格者平均が最も高かったのは2025年度の146.3点、最も低かったのは2026年度の123.8点です。
5年間の合格者平均を単純に平均すると約138.0点、受験者平均は約111.4点になります。
ただし、この約138点をすべての年度に共通する合格目標と考えるのは危険です。問題の難易度によって、必要な点数は変わるからです。
年度によって20点以上変わることもある
合格者平均は、2025年度の146.3点から2026年度の123.8点へ、22.5点下がりました。
これは、受験生全体の学力が一年で急に低下したという意味ではありません。問題構成や難易度が変われば、平均点も動きます。
2025年度は算数2の合格者平均が79.9点だったのに対し、2026年度は63.8点でした。一方、算数1も66.3点から60.1点へ下がっています。
過去問を解いて点数が低かったときは、別年度の点数と単純比較しないでください。
同じ年度の受験者平均、合格者平均、問題内容を合わせて見る必要があります。
合格者平均と受験者平均から分かること
2026年度は算数1・算数2とも約13点の差
2026年度の算数1では、受験者平均47.5点に対して合格者平均は60.1点で、差は12.6点でした。
算数2では、受験者平均51.0点に対して合格者平均は63.8点となり、差は12.8点です。
どちらか一方だけで大差がついたのではなく、1日目と2日目の両方で合格者が約13点ずつ上回っています。
この数字から分かるのは、処理力を問われる1日目と、考える力を問われる2日目の両方を整える必要があるということです。
「1日目が苦手だから2日目で取り返す」「思考問題が苦手だから1日目だけで稼ぐ」という戦略は、安定しにくいと考えられます。
算数は合否を分けやすい教科
2026年度の合格者平均と受験者平均の差は、国語計が10.8点、理科が5.4点だったのに対し、算数計では25.2点でした。
この年度の数字を見る限り、算数は合格者と受験者全体の差が特に大きかった教科です。
算数で安定して得点できることは、総合点を押し上げるうえで大きな意味があります。
ただし、難問を一題解けるようにするだけでは安定しません。
計算問題、典型問題、条件整理、時間配分といった基本的な部分で失点を減らすことが、平均点との差を縮める近道です。
合格者平均をそのまま目標点にしない
合格者平均は、合格した受験生全員の平均です。
平均より低い算数得点で合格した子もいれば、平均を大きく上回った子もいます。灘中は算数だけではなく、国語と理科を含む総点で判定します。2026年度の合格者最低総点は500点満点中295点、合格者平均総点は322.8点でした。
したがって、算数で123.8点を取らなければ不合格になるわけではありません。
国語や理科が安定している子は、算数が平均より低くても総合点で補える可能性があります。反対に、算数を得点源にするなら、合格者平均を上回ることが目標になります。
子どもの教科バランスを無視し、算数だけの数字を追いかけないことが大切です。
灘中算数で目指したい得点の考え方
まずは受験者平均を安定して超える
過去問演習を始めたばかりの段階では、いきなり合格者平均を目標にすると、難問へ無理に手を出しやすくなります。
最初の目標は、その年度の受験者平均を安定して超えることです。
2026年度なら合計98.6点、2025年度なら115.2点が受験者平均でした。
平均点付近まで届かない場合は、難問不足よりも、計算、典型問題、時間配分に課題がある可能性があります。
まずは解けるはずの問題を落としていないか確認してください。
合格者平均の7割前後を一つの目安にする
過去問を初めて解く小5後半や小6前半では、合格者平均そのものに届かなくても不自然ではありません。
学習途中の目安としては、まず合格者平均の7割前後を安定して取れるかを確認するとよいでしょう。
2026年度なら123.8点の7割は約87点です。
ただし、この数字は学校が示す合格基準ではなく、家庭学習上の目安です。達成したら、次は受験者平均、さらに合格者平均へと段階的に目標を上げます。
一度だけ高得点を取るより、複数年度で大崩れしないことを重視してください。
1日目と2日目の得意不得意を分けて考える
合計点だけを見ると、どこを改善すべきか分かりません。
たとえば合計120点でも、1日目が80点、2日目が40点なら、思考問題への対策が必要です。
反対に、1日目が45点、2日目が75点なら、計算速度、問題選択、基本問題の正確さに課題があるかもしれません。
灘中学校は算数1と算数2の平均を別々に公表しています。過去問でも必ず分けて記録しましょう。
総合点とのバランスを忘れない
2026年度の合格者最低総点は295点、2025年度は324点、2024年度は330点でした。年度によって合格最低点も大きく変わっています。
算数の目標点を決める際は、国語と理科の得点も加えて考えます。
たとえば算数120点、国語120点、理科65点なら総点は305点です。算数140点でも、国語と理科が崩れれば総合点は伸びません。
月に一度は3教科の得点を並べ、算数だけに学習時間を使いすぎていないか確認しましょう。
合格者平均に近づく家庭での過去問対策
点数ではなく失点の原因を4種類に分ける
過去問を解いた後は、間違いを次の四つに分けます。
- 知識不足
- 解法を選べなかった
- 条件を読み違えた
- 計算や転記で失敗した
知識不足なら基本問題へ戻ります。解法を選べなかったなら類題を比較します。読み違いなら条件へ印をつける練習、計算ミスなら途中式の書き方を改善します。
点数だけを記録するより、次に何を直すかが明確になります。
取るべき問題と難問を区別する
合格者平均が6~7割程度の年度でも、すべての問題を解く必要はありません。
過去問を解き直す際は、問題を三つに分けます。
- 必ず取る問題
- 時間があれば取る問題
- 現時点では後回しにする問題
取るべき問題での失点が多いなら、難問演習より先に正確さを整えます。
難問に20分使って不正解になるより、標準問題を二題確実に取る方が、合格者平均へ近づきます。
1日目は時間配分、2日目は思考過程を振り返る
1日目の復習では、何分でどこまで進んだかを記録します。
一問に粘りすぎたのか、計算が遅かったのか、簡単な問題を後回しにしたのかを確認してください。
2日目では、答えよりも最初の一手を振り返ります。
「どの条件に注目したか」「どんな図を書いたか」「何を小さくして試したか」を言葉にさせると、思考の不足が見えます。
同じ年度を3回に分けて復習する
過去問は一度解いて終わりにしません。
1回目は本番と同じ時間で解き、得点と時間配分を確認します。
2回目は翌日から数日後に、間違えた問題を時間無制限で解き直します。
3回目は2~3週間後に、何も見ず同じ問題または類題へ取り組みます。
解説直後に解けても、手順を覚えているだけかもしれません。時間を空けて再現できるかを確認して初めて、入試で使える力になります。
まとめ|灘中算数の平均点は学習改善に使う
最新の2026年度入試では、灘中算数の合格者平均は200点満点中123.8点でした。
内訳は算数1が60.1点、算数2が63.8点です。受験者平均は合計98.6点で、合格者平均との差は25.2点でした。
一方、直近5年間の合格者平均は123.8~146.3点と幅があります。
そのため、合格者平均を固定された合格ラインと考えてはいけません。問題が難しい年度は平均点も下がり、解きやすい年度は上がります。
家庭では、まず受験者平均を安定して超え、その後に合格者平均へ近づける段階的な目標を立てましょう。
点数が低いときは、難問が解けなかったことより、取るべき問題で何点失ったかを確認してください。
合格者平均は、子どもを不安にさせる数字ではありません。
1日目の処理力、2日目の思考力、計算ミス、時間配分のどこを改善すべきかを見つけるための基準です。
まずは一年度分の過去問について、算数1・算数2の得点、受験者平均との差、失点原因の三つを記録してみましょう。次に取り組むべき学習が具体的に見えてきます。
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