\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
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中学受験算数の「池の周り」問題とは?

池の周りを走る問題になるとうちの子が速さを足すのか引くのか迷い、私はうまく教えられません
この記事では、中学受験算数の「池の周り」問題について、基本の考え方、出会い・追いつきの解き方、応用問題、家庭での教え方まで順を追って解説します。
「池の周りをA君とB君が歩きます」
という問題は、中学受験算数でよく出る旅人算の一種です。
普通の旅人算との違いは、
道が一直線ではなく、ぐるっと一周して元の場所へ戻る
ことです。
そのため、
出会う
追いつく
何周差がつく
何回目に出会う
といった問題へ発展します。
池の周りは旅人算の円形版
たとえば、A君とB君が同じ場所から池の周りを進むとします。
反対方向なら、2人は互いに近づいていきます。
同じ方向なら、速い人が遅い人を追いかけます。
つまり考え方は、普通の旅人算と同じです。
大切なのは、
「円だから特別な公式」
と考えないことです。
何mずつ距離が縮まるか、または広がるかを見ます。
反対方向なら速さの和で考える
A君が分速80m、B君が分速70mで、同じ場所から反対方向へ進むとします。
1分後には、
A君が80m
B君が70m
進んでいます。
2人合わせると、
80+70=150m
進みます。
反対方向に進む場合、2人が進んだ距離の合計が池1周分になったときに出会います。
したがって、
出会うまでの時間
=池1周の長さ÷速さの和
です。
同じ方向なら速さの差で考える
次に、同じ場所から同じ方向へ進むとします。
A君が分速100m、B君が分速70mなら、
1分でA君はB君より、
100-70=30m
多く進みます。
A君がB君に追いつくには、
B君に対して池1周分だけ多く進む
必要があります。
したがって、
追いつくまでの時間
=池1周の長さ÷速さの差
です。
池1周の長さが「追いつく距離」になる
ここが、池の周り問題の最大のポイントです。
直線の追いつき問題なら、
最初の2人の間の距離
を速さの差で縮めます。
しかし同じ場所から池を同方向へ進む場合、スタート時の距離は0です。
それでも、速い人が1周して遅い人へ追いつくまでには、
1周分の差
が必要です。
つまり、
「1周分先に進む=追いつく」
と考えます。
池の周りの基本問題を例題で解説
典型問題を順番に見ていきましょう。
反対方向に進んで初めて出会う問題
池1周が900mあります。
A君は分速80m、B君は分速70mで、同じ場所から反対方向へ出発しました。
2人の速さの和は、
80+70=150m/分。
2人が合わせて900m進めば出会います。
したがって、
900÷150=6分。
答えは6分後です。
この問題では、
「2人合わせて1周分」
と考えるのがポイントです。
同じ方向に進んで追いつく問題
池1周が900m。
A君は分速100m、B君は分速70mで、同じ場所から同じ方向へ進みます。
速さの差は、
100-70=30m/分。
A君がB君より900m多く進めば追いつきます。
したがって、
900÷30=30分。
答えは30分後です。
このときA君は、
100×30=3000m
B君は、
70×30=2100m
進んでいます。
差は、
3000-2100=900m
で、ちょうど1周分です。
1周の長さを求める問題
次は逆です。
A君が分速90m、B君が分速60mで、同じ場所から反対方向へ進み、8分後に初めて出会いました。
1分で2人が進む合計は、
90+60=150m。
8分で、
150×8=1200m。
これが池1周の長さです。
答えは1200m。
「出会う=2人の進んだ距離の合計が1周」
を使います。
何分ごとに出会うかを求める問題
池1周が600m。
A君が分速80m、B君が分速70mで反対方向へ進み続けるとします。
最初の出会いは、
600÷150=4分後。
その後も2人は進み続けます。
次に出会うまでにも、2人が合わせてもう1周分進めばよいので、
さらに4分。
つまり、
4分ごと
に出会います。
この「周期」を使うと、何回目の出会い問題にもつながります。
中学受験で差がつく池の周りの応用問題
基本問題が安定したら、条件が増えた問題へ進みます。
何回目に出会うかを数える
先ほどの例で、4分ごとに出会うなら、
1回目=4分
2回目=8分
3回目=12分
です。
20分間で何回出会うかなら、
20÷4=5回
となります。
ただし、
スタート地点で一緒にいる状態を「出会い」に数えるか
は問題文によって異なります。
通常は出発時を1回と数えず、出発後の出会いだけ数えます。
途中から向きを変える問題
応用では、
10分後にB君が向きを変える
といった設定もあります。
この場合は、
向きを変える前
向きを変えた後
に分けて考えます。
たとえば前半は同方向なら速さの差。
後半は反対方向なら速さの和。
一つの式で全部解こうとせず、条件が変わる地点で区切りましょう。
出発時刻が違う問題
A君が先に出発し、5分後にB君が出発する問題もあります。
まずA君が5分間で進んだ距離を求めます。
A君が分速80mなら、
80×5=400m。
この400mが、B君が出発した時点での差です。
そこから、
同方向なら速さの差
反対方向なら速さの和
を使います。
時刻がずれる問題では、
全員が動き始めた瞬間
を新しいスタートとして考えると整理しやすくなります。
速さの比から1周の長さを考える
たとえばAとBの速さの比が、
3:2
とします。
同方向へ進み、AがBに追いついたとき、
AとBの進んだ距離も3:2です。
その差である、
3-2=1
が池1周分に対応します。
もしAが900m進んだと分かっているなら、
3にあたるのが900m。
1にあたるのは、
900÷3=300m
です。
したがって池1周は300mと分かります。
速さの比と距離の比を結びつける問題は、中学受験でよく使われる考え方です。
池の周り問題が苦手な子への家庭学習法
池の周り問題が苦手な子は、円の形に惑わされていることが少なくありません。
円を直線に開いて考える
円をハサミで1か所切って、まっすぐ伸ばしたと想像します。
池1周800mなら、
0m――――――800m
という直線です。
同じ方向へ進んで追いつくとは、
速い人が遅い人より800m多く進む
ことです。
反対方向なら、
2人が合わせて800m進む
ことです。
円を直線に開くだけで、普通の旅人算と同じに見えてきます。
「距離が毎分どれだけ変わる?」と聞く
家庭では、
「反対方向だから足す」
と暗記させるより、
「1分で2人の間は何m変わる?」
と聞いてください。
反対方向なら、
80m+70m=150mずつ近づく。
同方向なら、
100m-70m=30mずつ差がつく。
理由が分かれば、条件が少し変わっても対応できます。
出会いと追いつきをセットで練習する
おすすめは、同じ数字で2問解く方法です。
池1周900m
A=80m/分
B=70m/分
として、
反対方向なら?
同じ方向なら?
を並べます。
反対方向は、
900÷150=6分。
同じ方向なら速さの差は10mなので、
900÷10=90分。
同じ池・同じ2人でも、向きによって答えが大きく変わることが分かります。
翌日に数字を変えた類題を解く
当日に理解したら、翌日に数字を変えます。
池1周900m
↓
池1周1200m
分速80mと70m
↓
分速90mと60m
として1問だけ解きます。
数字が変わっても、
反対方向→和
同じ方向→差
追いつき→1周分
を自力で使えれば理解できています。
まとめ|池の周りは「和・差・1周」で整理しよう
中学受験算数の「池の周り」問題は、旅人算の円形版です。
反対方向へ進むなら、
速さの和。
同じ方向なら、
速さの差。
そして、
出会うときは2人の進んだ距離が合わせて1周分。
追いつくときは速い人が遅い人より1周分多く進む。
この3点が基本です。
たとえば池1周900mで、
A=分速100m
B=分速70m
なら、同方向では、
100-70=30m/分
ずつ差が広がります。
900m、つまり1周分の差がつけば追いつくので、
900÷30=30分
です。
反対方向なら、
2人合わせて1周分を進めば出会う
と考えます。
応用問題では、
何回目に出会う
途中で向きを変える
出発時刻が違う
速さの比を使う
といった条件が加わります。
その場合も、
条件が変わるところで分ける
1分で距離がどう変わるかを見る
1周分を基準にする
という基本へ戻りましょう。
家庭では、
「足す?引く?」
と聞くより、
「2人の距離は毎分何m変わる?」
と聞いてみてください。
この問いに答えられるようになれば、池の周りだけでなく、旅人算全体の理解も深まります。
円だから難しいのではありません。
池1周を1本の直線として考え、和・差・1周の3つで整理する。
これが、中学受験算数の「池の周り」問題を安定して解くための基本です。
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