\【中学受験】立体図形が “伸び悩みの壁” になっていませんか?/

中学受験の算数で、最も「家庭では教えにくい」と言われるのが立体図形です。
- 平面図だけではイメージできない
- 切断・回転・展開図が頭に入らない
- 問題文と図が一致しない
- 点数が安定しない
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中学受験算数の入試で規則性が問われる理由

規則性は入試でよく出るのに、うちの子は初めて見る並びだと止まってしまい、私は対策が間に合うのか不安です
この記事では、中学受験算数の入試で問われる規則性について、頻出問題、基本的な解き方、家庭で進めたい過去問対策を順番に解説します。
規則性は、数字や図形に隠れた決まりを見つけ、その先の数や個数を求める単元です。
使う計算は足し算や掛け算が中心ですが、何を書き出し、どこを比較するかは受験生自身が判断しなければなりません。そのため、中学入試では単純な計算力だけでは測れない力を確認できます。
計算力だけでなく観察力と整理力を測れる
規則性では、複雑な計算ができても、変化に気づかなければ答えを出せません。
たとえば、
3、7、11、15、19……
という数列では、隣り合う数の差がすべて4です。10番目を求めるなら、最初の3から4が増える回数は9回なので、
3+4×9=39
となります。
重要なのは、公式を覚えていることではありません。「4ずつ増える」「1番目から10番目までは9回進む」と、必要な情報を分けて整理できることです。
入試では、規則を見つけるまでの観察力と、見つけた内容を式へ直す整理力の両方が問われます。
条件を加えて難易度を調整しやすい
規則性は、基本問題から難問まで幅広く作れる単元です。
単純な問題なら、同じ数ずつ増える数列や、色が一定の順番で繰り返される周期を扱います。標準問題では、増える数そのものが変化したり、複数の周期が重なったりします。
さらに入試では、「特定の位置までの合計」「ある条件を初めて満たす番号」などが問われます。
同じ題材でも設問が進むほど条件を増やせるため、大問の前半は基本、後半は応用という構成にも向いています。最終設問が解けなくても、前半を確実に取る意識が大切です。
整数や図形との複合問題にしやすい
入試では、問題名に「規則性」と書かれているとは限りません。
数字を一定の手順で並べる問題は整数と組み合わされます。正方形や三角形を順番に増やす問題では、図形の個数や周りの長さを求めることがあります。
また、カードを入れ替える、図形を回転させる、数を決められた方法で変換するなど、操作の繰り返しとして出題される場合もあります。
見慣れない設定でも、同じ操作を何度も行うなら、最初の数回を書き出し、繰り返しや増え方を調べるという規則性の考え方が使えます。
規則性の入試で押さえたい頻出問題
規則性には多くの形式がありますが、入試対策で優先したい型は限られています。次の5つを基本から順に仕上げましょう。
同じ数ずつ増減する数列
最初に身につけたいのは、一定の数ずつ増減する数列です。
5、8、11、14……
では、最初の数が5、増える数が3です。
20番目までに3が増える回数は19回なので、
5+3×19=62
となります。
間違えやすいのは、20番目だから3を20回足すことです。1番目の5はすでに置かれているため、増える回数は「求める順番-1」となります。
入試では、一定の差だけでなく、差が3、5、7、9のように変わる数列もあります。元の数列で規則が見えなければ、差を下に書き出しましょう。
同じ並びが繰り返される周期
色、記号、曜日、点滅などが繰り返される問題では、最小の周期を見つけます。
赤、青、黄、赤、青、黄……
なら、3個で一周です。
50番目を求める場合は、
50÷3=16余り2
となるため、一周の2番目にある青が答えです。
余りが0なら、周期の最後を表します。51番目は3で割り切れるため、答えは3番目の黄です。
入試では、2種類の周期が同時に動き、初めて同じ状態に戻る時点を求める問題もあります。その場合は、それぞれの周期の最小公倍数が手がかりになります。
まとまりの位置を調べる群数列
群数列は、数字や記号がまとまりに分かれ、群ごとに個数が変化する問題です。
たとえば、
1|2、2|3、3、3|4、4、4、4|……
では、第1群に1個、第2群に2個、第3群に3個あります。
12番目の数を求めるなら、第4群までで、
1+2+3+4=10個
第5群までで15個です。したがって、12番目は第5群にあり、答えは5です。
さらに群の中の位置を求めるなら、12-10=2より、第5群の2番目だと分かります。
群数列では、各群の個数と、群までの累計を分けて整理しましょう。
棒・点・図形の増え方
マッチ棒、タイル、点などを段階的に増やす問題も頻出です。
正方形を横に並べる場合、最初の1個には棒が4本必要です。2個目からは一辺を共有するため、3本ずつ増えます。
正方形が20個なら、
4+3×19=61本
です。
図形の規則性では、全体を毎回数え直すのではなく、前の図から新しく加わった部分を見ます。
入試では、棒の総数だけでなく、周りの長さ、内部の点の数、できる図形の個数などを問われることがあります。「最初だけ必要な数」と「毎回増える数」に分けると整理しやすくなります。
操作を繰り返す新傾向問題
入試では、初めて見るルールを問題文で説明し、その操作を何回か繰り返した結果を求める形式もあります。
たとえば、並んだカードを左へ一つずつ動かす、表と裏を交互に返す、数字を決められた式で置き換えるといった問題です。
このような問題では、既知の公式を探すより、最初の3~6回を正確に書き出します。
元の状態へ戻るなら周期問題として扱えます。個数が一定ずつ増えるなら数列として考えられます。
「知らない問題」と考えるのではなく、差、繰り返し、増えた部分のどれがあるかを調べましょう。
入試の規則性を解く4つの手順
規則性の問題で手が止まったときは、ひらめきを待つ必要はありません。次の4つを順番に実行します。
最初の数個を正確に書き出す
まず、問題文のルールに従って、最初の数回を実際に作ります。
「前の数を2倍して1を足す」という規則なら、
1、3、7、15、31……
と書きます。
図形の問題で3番目が描かれていなければ、自分で簡単に描き足します。操作問題なら、1回目、2回目、3回目の状態を表や図にします。
ここでの計算や転記を間違えると、誤った規則を探すことになります。入試本番でも、最初の書き出しは速さより正確さを優先してください。
差・周期・増えた部分を調べる
書き出した後は、見る場所を絞ります。
数字なら隣り合う数の差、同じ状態が戻るなら周期、図形なら前の段階から増えた部分を確認します。
2、5、10、17、26……
という数列では、差が3、5、7、9です。差そのものが2ずつ増えていると分かります。
すぐに規則が見つからないときは、数字全体を眺め続けず、「差」「繰り返し」「追加部分」の3点を一つずつ調べましょう。
順番と個数を表に整理する
規則性では、「何番目か」と「そのときの数や個数」を混同しやすいため、表が役立ちます。
たとえば、図形の段数と棒の本数を、
1番目:4本
2番目:7本
3番目:10本
と整理します。
さらに前からの増加を横へ書けば、3本ずつ増えることが分かります。
操作問題でも、「操作回数」「並び方」「合計」の欄を作ると、何が変化し、何が元へ戻っているかを確認できます。
小さい番号で規則を確かめる
規則を表す式ができたら、2番目や3番目へ戻して検算します。
正方形の棒の本数を、
4+3×(個数-1)
と考えたなら、2個では7本、3個では10本になります。実際の図と一致すれば、考え方は妥当です。
入試では、順番が一つずれた式でも、それらしい答えが出ることがあります。大きな番号を計算する前に、小さい例で確かめる習慣をつけましょう。
規則性を入試の得点源にする対策
入試対策では、難問を何題も解くより、基本から標準までを安定させ、試験中に方法を選べるようにすることが重要です。
基本・標準・発展の順に仕上げる
基本段階では、一定の差、単純な周期、簡単な図形の増え方を扱います。
標準段階では、差そのものが変化する数列、群数列、指定された範囲の合計、複数周期などへ進みます。
発展段階では、整数や図形との複合問題、新しい操作のルールを読み取る問題を解きます。
基本問題を5問中4問以上、規則を説明しながら解けない場合は、発展問題を増やすより基本へ戻る方が効果的です。
間違いを原因別に記録する
規則性の誤答は、主に「書き出し」「規則」「順番」「計算」に分類できます。
問題文どおりに最初の数を作れなければ書き出しミス、差や周期を見誤ったら規則のミスです。20番目までの増加を20回としたら順番のずれになります。
ノートには、「順番・増える回数を1回多くした」のように一行で残します。
3~5題分を並べると、子どもがどこで失点しやすいか分かります。原因に合った基本問題へ戻ることで、同じミスを減らせます。
過去問は単元別から年度別へ進める
最初は、志望校や類似校の過去問から規則性だけを抜き出し、時間を気にせず解きます。
解けなかった場合は、「周期が分からない」「表を作れない」など、止まった地点を確認し、同じ型の標準問題へ戻ります。
その後、算数全体の年度別過去問を制限時間内で解きます。ここでは、規則性の問題へ何分使うか、後回しにすべきかという判断も練習します。
単元別演習は解法の補強、年度別演習は試験運用の確認と目的を分けましょう。
方針が立たない問題は後回しにする
規則性の難問は、書き出しを続けるうちに時間を使いすぎることがあります。
最初の2~3分で、差を見るのか、周期を探すのか、表を作るのかという方針が立たなければ、いったん印をつけて次の問題へ進む判断も必要です。
また、大問の前半だけ解ける場合は、そこで得点を確保し、後半を後回しにします。
撤退は諦めではありません。入試全体の得点を守るための判断です。過去問演習では、正誤だけでなく所要時間も記録しましょう。
家庭では法則より発見手順を説明させる
家庭での答え合わせでは、「答えはいくつ?」だけでなく、「最初に何を書いた?」「どこを比べた?」「なぜこの式になる?」と尋ねます。
「4ずつ増えていた」「3個で元に戻った」「正方形が一つ増えると棒が3本増えた」と説明できれば、考え方を理解しています。
正解していても、法則を説明できなければ偶然や暗記の可能性があります。反対に答えが違っていても、見る場所が正しければ、その部分は認めて構いません。
まとめ|入試の規則性は変化を整理して解く
中学受験算数の入試では、一定の差を持つ数列、周期、群数列、図形の増え方、操作を繰り返す問題がよく扱われます。
形式は違っても、最初の数個を書き出し、差・繰り返し・増えた部分を調べるという基本は共通しています。順番と個数は表に分け、作った式を小さい番号で確かめましょう。
入試対策は、基本・標準・発展の順に進めます。間違いを「書き出し」「規則」「順番」「計算」に分け、原因に合った問題へ戻してください。
過去問は単元別で解法を補強した後、年度別で時間配分を練習します。方針が立たない難問は後回しにし、前半の取るべき設問を確実に得点することも大切です。
規則性は、特別なひらめきがある子だけが解ける単元ではありません。書き出す、比較する、表にする、検算するという手順を再現できれば、初めて見る入試問題にも落ち着いて対応できるようになります。
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